鉄、ステンレス、アルミ、チタン、真鍮、銅など、幅広い分野で対応が可能です
事例
小野精工のめっき補修なら大型設備、部品を現地で補修が可能です。
φ2700 バタフライ弁
弁体シート部クロムめっき面現地補修 事例
バタフライ弁のシート面が腐食し、錆が発生したため、バタフライ弁の交換が検討されましたが、地下数十メートルに設置されたバタフライ弁の交換することは困難を極めます。
交換ではなく補修で検討されましたが、溶接時の熱影響を受ける材質でバタフライ弁が製作されており、溶接での補習もできませんでした。
そこで、熱による歪みの発生が起こらない、小野精工の部分めっき補修で対応することとなりました。
■ 補修要項
補修個所 | 補修要領 |
シート面健全部 | ニッケルめっき膜厚10μm以上 |
シート面めっき剥離部 | ニッケルめっき膜厚60μm~200μm |
シート面めっき損傷部 |
ニッケルめっき(膜厚200μm) +銅めっき(残り部) |
めっき面(シート部以外の)腐食部 |
ニッケルめっき(膜厚60μm) +銅めっき(残り部) |
めっき面の剥離部 | ニッケルめっき膜厚60μm以上 |
めっき面の健全部 | ニッケルめっき膜厚10μm以上 |
弁体ボス部近辺 |
(1)作業可能な範囲(150mm以上)まで ニッケルめっきを施行:膜厚10μm以上 水道用エポキシ樹脂塗装1回塗り |
■ 施行方法
- バタフライ弁のシート面が腐食したため、ディクスサンダーにて錆を除去します。
- 補修箇所以外をビニールテープまたはアルミテープでマスキングします。
- ディスクサンダーで研磨後、凹みが発生した部分に銅めっきで肉盛りします。
- 最後に、耐食性・耐摩耗性の目的でニッケルめっきで施工します。
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▲修復前 |
▲修復後(研磨仕上げ) |
※画像をクリックすると拡大されます
補修後、シール面と相対するゴムシートの当たり面をチェック後、異常なく、止水性に問題がないことを確認し、完了になりました。
今回のバタフライ弁の補修例のように交換ができず、溶接もできないケースは部分めっきでの補修が有効です.
工期やコストは、傷の深さや摩耗量などによって、様々ですが、通常のメーカ修正に比べ、工期は1/4、コストは1/3で対応可能です。
めっき補修のご依頼、補修についてご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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