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事例

バタフライ弁の補修事例

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バタフライ弁 めっき補修事例  / 2016年07月06日 /  環境 鉄/非鉄金属 建設・プラント

小野精工のめっき補修なら大型設備、部品を現地で補修が可能です。

 

φ2700 バタフライ弁
弁体シート部クロムめっき面現地補修 事例

 

バタフライ弁のシート面が腐食し、錆が発生したため、バタフライ弁の交換が検討されましたが、地下数十メートルに設置されたバタフライ弁の交換することは困難を極めます。

 

部分めっき補修

交換ではなく補修で検討されましたが、溶接時の熱影響を受ける材質でバタフライ弁が製作されており、溶接での補習もできませんでした。
そこで、熱による歪みの発生が起こらない、小野精工の部分めっき補修で対応することとなりました。

 

 

 

■ 補修要項

補修個所 補修要領
シート面健全部 ニッケルめっき膜厚10μm以上
シート面めっき剥離部 ニッケルめっき膜厚60μm~200μm
シート面めっき損傷部

ニッケルめっき(膜厚200μm)

+銅めっき(残り部)

めっき面(シート部以外の)腐食部

ニッケルめっき(膜厚60μm)

+銅めっき(残り部)

めっき面の剥離部 ニッケルめっき膜厚60μm以上
めっき面の健全部 ニッケルめっき膜厚10μm以上
弁体ボス部近辺

(1)作業可能な範囲(150mm以上)まで

ニッケルめっきを施行:膜厚10μm以上
(2)作業できない個所(150mm)については、

水道用エポキシ樹脂塗装1回塗り

 

 

■ 施行方法 

  1. バタフライ弁のシート面が腐食したため、ディクスサンダーにて錆を除去します。
  2. 補修箇所以外をビニールテープまたはアルミテープでマスキングします。
  3. ディスクサンダーで研磨後、凹みが発生した部分に銅めっきで肉盛りします。
  4. 最後に、耐食性・耐摩耗性の目的でニッケルめっきで施工します。

 

 

  

  

▲修復前

▲修復後(研磨仕上げ)

※画像をクリックすると拡大されます

 

補修後、シール面と相対するゴムシートの当たり面をチェック後、異常なく、止水性に問題がないことを確認し、完了になりました。

 今回のバタフライ弁の補修例のように交換ができず、溶接もできないケースは部分めっきでの補修が有効です.

 

工期やコストは、傷の深さや摩耗量などによって、様々ですが、通常のメーカ修正に比べ、工期は1/4、コストは1/3で対応可能です。

めっき補修のご依頼、補修についてご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。