2008年4月8日
株式会社トヨタケーラム
トヨタケーラム CAD/CAMソフト 「Caelum XXen」、「Caelum III」、「CaelumKKen」
バージョン4.0をリリース
〜従来型設計・製造手順の課題を解決〜
株式会社トヨタケーラム(本社:愛知県名古屋市中区、社長:永目賢助)は、CAD/CAM システム 3 商品の最新バージョンを 2008 年4月8日にリリースし、4月中旬より順次出荷を開始します。
発売いたしました商品は次のとおりです。
・インターネット対応リアルタイム・チームデザイン CAD「Caelum XXen Ver. 4.0」(ケーラムゼン)
・自動車分野向け次世代 CAD「Caelum III Ver. 4.0」(ケーラムスリー)
・ソリッド・サーフェス融合 CAM「Caelum KKen Ver. 4.0」(ケーラムケン)
この度、上記3商品のバージョン番号を全て4.0と揃えました。これによりCAD/ CAMを同時にお使いのお客様がそれぞれの対応バージョンを気にすることなくお使い頂けるようになりました。また、これは今後CADとCAMの連携をさらに強化するための第一歩です。トヨタケーラムは設計から加工までをスムーズに行えるよう開発を進めて参ります。
「Caelum XXen Ver. 4.0」、「Caelum III Ver.4.0」では、操作改善、モデリング改善に加え、2D構想レイアウト環境の提供、指南車との連携機能の実装、製品設計分野、治工具・金型構造部設計分野向けの機能改善、APIの提供を行っています。本バージョンより32bit版 Windows Vistaに対応しております。
本バージョンでは、従来の設計・製造では流れが分断されるプロセスがある、という問題点に着目しました。たとえば、構想設計時の2D環境と3D環境の行き来、モデリング形状変更時の手戻り、設計品質を維持するための設計方針やルール確認などのプロセスには、手戻りや手順のわずらわしさなどがあります。
このような課題を解決するため、様々な新機能を搭載しております。
「Caelum KKen Ver. 4.0」では、中・大物加工の切削向上を図りました。これにより、加工時間の大幅な削減が可能となっています。本バージョンより32bit版 Windows Vistaに対応しております。
【 Caelum XXen、Caelum IIIの主な新機能/ 改善ポイントの詳細】
1.構想設計時の手間を解消できます
金型や治具のレイアウト検討時には、2DCADで検討後3DCADでモデリングする、という方法が一般的ですが、2DCADから3DCADへのデータ移行や環境の切り替えに手間がかかっていました。2D構想レイアウト環境を使用することにより、2Dと3Dでの設計をスムーズに行うことができます。2次元で作成したデータは3Dモデリング上にも反映できます。
2.「指南車」(注1)による設計ナビゲートによりスキルの平準化ができます
仕事を見える化し、熟練技術者の仕事を再現することができる「指南車」とCADを組み合わせて使用することができます。これにより、設計者のスキルを平準化し品質の向上を図ることができます。
3.他社CADからインポートしたデータの取り扱いが容易になりました
今まではCaelum XXen以外のCADで薄肉化し、Caelum XXenにインポートしたデータを使用する場合、ファンクショナルモデリング(注2)を利用するためには手間がかかっていましたが、本バージョンでは容易にできるようになりました。
4.形状変更工数の大幅な削減が可能です(アドバンスモデリング・・・オプション)
多数の面から構成されているモデリングの場合、生技要件の織り込みや、設計変更などでモデルを修正するには非常に手間と工数がかかります。アドバンスモデリングの下記の機能により、形状変更のわずらわしさを解消し、形状編集の大幅な時間短縮、手戻りの削減を図りました。
4−1.ラフオフセット
プレス型の余肉面を作成するためのラフオフセット機能を追加しました。通常のオフセット機能では失敗してしまうような面でも、近似的なオフセット面を作成することができます。
4−2.スペースデフォーミング
従来の形状編集よりも簡単に、かつすばやく、面の連続性をコントロールしながら曲面を変形することができます。プレスのスプリングバックや樹脂金型のそり・ひけなどの成形要件の見込み時の形状変形工数を大幅に短縮できます。
5.チーム設計時のデータ管理機能の強化
5−1.ユーザ定義ライブラリの標準化が可能になりました
ユーザ定義部品をTeamdesignサーバ(注3)上で管理することできます。これによりチームで部品を利用することができます。また、サムネイル表示ができるため、部品を検索し易くなりました。
5−2.チーム設計で使用するデータを容易に使用できるようになりました
Teamdesignサーバ上にあるCaelum XXenのCADデータに図面データや技術文書データを関連付けて管理ができるようになりました。
6.開発ベンダー向けAPI( Application Program Interface)(注4)の提供(オプション)
今後サードパーティとの連携を強化するために開発ベンダー向けにAPIの提供を開始しました。今後さらに充実を図っていく予定です。
【 Caelum KKen Ver. 4.0の主な新機能/ 改善ポイント】
1.中〜大物プレス・樹脂金型の切削をさらに高速・高精度・高品位に加工することができるようになりました
Caelum KKenが搭載しているFFエンジン(注5)が、中・小物の加工だけでなく、大物の切削も効率よくできるようになりました。刃先交換式工具への対応、オフセット加工、ホルダー干渉チェック強化など大物加工に必要な機能も取り揃えております。
2.プレス型の切削時間を大幅に短縮しました(6月発売予定)
(1).プレス抜き型プロファイル2番逃がしの突き加工機能
プロファイル形状沿いの切削が一般的だった2番逃がし(注6)部位を突き加工で切削できるようになりました。これにより1回の切削量を多くすることができるため切削時間を2倍以上短縮できます。
(2).プロファイル回避動作改善
根元切削時に形状底面で干渉があった場合に根元側面を回避するような動きをするようになりました。これにより、刃物にかかる負荷を抑えることができ、干渉物に傷がつくのを抑えられます。
(3).複刃2番逃がし加工
2番逃がしについても複数の工具が設定できるようになり、削り残り部位のみを無駄なく切削できるようになりました。
注1) 指南車・・・熟練技術者から獲得したノウハウを含む仕事の進め方をフローチャート形式により「見える化」し再現することができるソフトウェア。
注2) ファンクショナルモデリング…形状に設計意図を織り込んだ履歴に依存しないモデリング手法。
注3) Teamdesignサーバ…チーム設計時にデータの管理や、リアルタイムでデータの配布、更新を行う為のサーバ(有償)
注4) API(Application Program Interface)…OSやミドルウェアなどの上で稼動するアプリケーション。ソフトウェアを開発する場合に、利用できる命令や関数のこと。
注5) FFエンジン…牧野フライス製作所が開発した高速、高能率FF加工のノウハウを組み込んだ曲面加工用のエンジン。FF とは、「Flush Out(切り屑を切削点から瞬時に排除)」と「Fine Surface(高品位な加工面) を得る」の省略形。
注6) 2番逃がし…プレス型のトリム部に逃がしをつけること。プレス型を切削する際には切れ端部分を落とす必要があるが、そのために型の形を内側に切削する加工のこと。
Caelum XXenは今後も、家電、事務機器などの分野での構想設計、製品設計に適したソリューションを提供して参ります。とくにモデリング時間を短縮するためのファンクショナルモデリングの利便性を高め、チーム設計による効率化を進めることができるよう機能強化を行って参ります。
Caelum IIIは、主に生産・設備の設計・製造分野のお客様のために強化を図ります。またCADとCAMの連携をさらに強化し設計から加工までを効率的に行えるよう開発を進めます。
Caelum KKenは従来強みとしていた樹脂金型、プレス金型のお客様向けの機能強化をさらに続けていくほか、プレス金型市場の型構造分野のお客様向けに機能強化を行います。特に型構造分野では穴あけ、ポケット加工などの2次元加工をするお客様が多く、2次元加工機能を強化することにより、2次元加工を主に使用しているお客様への対応を広げます。
現在Caelum XXen、Caelum III、Caelum KKenの64bit版を開発中で6月にリリースする予定です。64bit版では従来の32bit版では難しかった大規模データも操作できるようになります。
なお、Caelum XXen、Caelum III、Caelum KKen 4.0は2008年4月17〜20日開催の「INTERMOLD2008(金型加工技術展)」(インテックス大阪)、ならびに2008年6月25?27日開催の「設計・製造ソリューション展」(東京ビッグサイト)に出展いたします。ぜひ会場でご覧ください。
【販売価格】
Caelum XXen Ver4.0は 100万円(税抜き)〜(買取)
30万円(税抜き)〜(年間レンタル)
Caelum III Ver4.0 は 210万円(税抜き)〜(買取)
84万円(税抜き)〜(年間レンタル)
Caelum KKen Ver4.0 は 198万円(税抜き)〜(買取)
65万円(税抜き)〜(年間レンタル)
※各商品とも多くのパッケージがございます。パッケージ構成や価格などはお問い合わせください。
【お客様の問い合わせ先】
株式会社トヨタケーラム 営業企画部 営業推進室 徳永 哲也
TEL : 052-223-3780または052-223-3827
FAX : 052-223-3809
URL : http://www.caelum.co.jp/
住所 : 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-12-12 白川第二ビル別館
■株式会社トヨタケーラム 概要
【社名】 株式会社トヨタケーラム
【設立】 1993年10月27日
【代表者】 永目 賢助
【本社所在地】 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-12-12 白川第二ビル別館
【資本金】 7億円(トヨタ自動車51%、日本産業パートナーズ27.6%、三井造船20%、その他1.4%)
【従業員数】 216名 (2008年4月1日現在)
【事業内容】 CAD/CAMソフトウェアおよび周辺システムの開発・販売・保守、及び関連サービス
トヨタケーラムは、トヨタ自動車株式会社の関係先企業のシステム化支援のために、トヨタ自動車の社内で立ち上げたケーラム事業を母体とし、さらに一般市場に向けた新規事業として、1993年にトヨタ自動車と三井造船株式会社の合弁により設立されました。自動車・家電など様々な業界の業務プロセス改革による大幅な期間短縮・生産性向上、技術・技能の伝承を強力に支援するために、『Caelum XXen(ケーラムゼン)』、『Caelum III (ケーラムスリー)』、『Caelum KKen(ケーラムケン)』などのCAD/CAMを始め、技術・技能伝承支援ツール『指南車(シナンシャ)』など、日本の製造業に適した日本発のソリューションを開発・販売しています。
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