ローム株式会社
ロームが業界初、印字ヘッド・記録メディア間の固着を抑制する
「超低摩擦保護膜サーマルプリントヘッド SE-DC94Aシリーズ」を開発
半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市, http://www.rohm.co.jp/ )は、業界で初めて印字ヘッドと記録メディアとの固着(スティッキング現象)を抑制する「超低摩擦保護膜サーマルプリントヘッド SE-DC94Aシリーズ」を開発しました。
本シリーズでは、高画質高信頼性で好評なローム独自の薄膜構造であるステップフリー構造に独自の技術で保護膜のさらなる低摩擦化を実現しました。
スティッキング現象を抑制すると同時に、摩耗寿命と印字品位が飛躍的に向上しました。
物流、食品、パッケージング、チケットなどの業務用プリンタでは、使用環境温度や、印字速度について高い対応力が求められ、さらに使用される記録メディアも多種多様なものが使用されています。しかし、低温環境下や低速印字、また、オーバーコートを有したラベルの使用により、印字ノイズや印字障害のもととなるスティッキング現象の発生頻度が高くなっています。
今回開発した「SE-DC94Aシリーズ」は、印字ヘッドと記録メディアとの摩擦係数を大幅に低減し、発色成分の固着量を限りなくゼロにすることで、
業界で初めてスティッキング現象を抑制することに成功しました。
これにより、記録メディアや使用環境に合わせて、50mm/sの低速から300mm/s以上の高速印字まで、すべての印字速度領域において高印字品位を実現します。また、印字ヘッドの摩擦低減により、現行モデルと比較して磨耗寿命も50%以上向上しました。
印字幅はそれぞれ、2インチ、3インチ、4インチでドット密度203dpiの「SE2002-DC94A」「SE2003-DC94A」「SE2004-DC94A」と、300dpiの「SE3002-DC94A」「SE3003-DC94A」「SE3004-DC94A」の計6品種をラインアップ。
2008年4月よりサンプル出荷(サンプル価格 15,000円/個)を開始し、2008年6月より月産30,000個体制で量産を開始する予定です。
本商品の詳細およびお問い合わせはロームのウェブサイト(http://www.rohm.co.jp/ )をご訪問ください。
●「SE-DC94Aシリーズ」の主な特長
1) 独自の新技術で、保護膜の低摩擦化によるスティッキング現象の抑制
2) 50mm/sの低速から300mm/s以上の高速印字まで、全ての印字速度領域における高印字品位
3) 現行モデル比、50%アップの長磨耗寿命
4) 感熱、熱転写、両印字方式に対応
5) 導電性保護膜による帯電抑止特性(耐静電気特性)
6) 幅広いラインアップ(ドット密度203dpi/300dpi、印字幅2〜4インチ)
《用語解説》
・ スティッキング現象
サーマルプリントヘッドによる印字動作において、低温環境での使用、低速による印字やオーバーコートを有した記録メデイア(ラベル)の使用など、
厳しい印字条件の場合、高温で溶解した記録メディアの発色層が急激に冷却されることで、記録メディア自体が発熱抵抗体に固着してしまうことがある。
この際の記録メデイアの紙送りにより、固着した状態を引き剥がす時に発生する印字音や、紙送り方向の印字とびのような印字障害をスティッキング現象という。
・ ステップフリー構造
一般に高速印字に適していると言われる薄膜型サーマルプリントヘッドの構造は、発熱抵抗体が電極部に対して、窪んだ状態となっており、発熱抵抗体と電極部に段差がある。
この段差により記録メディアと発熱抵抗体の間に隙間が生じ、接触しにくくなり、印字品位の低下などの問題を引き起こしやすくなる。
この段差をロームが独自に開発した製膜工法により無くした構造をステップフリー構造という。
ステップフリー構造においては段差が無いため、記録メディアとの接触効率が上がり、高速熱応答性が向上し、高い印字品質を得ることができる。
同時に耐スクラッチ性、耐イオン腐食性、耐摩耗性などの信頼性の改善もできる。
<お客様からのお問合せ先>
ロームお客様コール
TEL(075)311-2121, webmaster@rohm.co.jp
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