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No.0112 2004年10月19日 ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃●┃世界中の携帯電話の2台に1台は、ゼロムが生産した金属ピー ┃ ┃スを使用しています。 ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回から月刊で3回にわたって、携帯電話やDVDプレーヤー用の精密電子 部品製造の分野で世界をリードする、超精密金属プレス加工の株式会社ゼロ ムです。 (株)ゼロムは創業当初から一貫して、精密絞り・微細・極薄加工に特化し、 材料特性を活かした機能金属ピース製造メーカーとして電子部品業界に係っ ています。特定部品で世界のトップブランドとなったゼロムが現在に至るま での“技術の源”をご紹介します。 ※※※※※※※※※※※【 ここにフォーカス! 】※※※※※※※※※※※ 世界ブランドを支えるのは、“匠”の技術! 「(株)ゼロム」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ■“匠”の技術で“難しい”が“あたりまえ”に!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 同社の小西社長が提唱されている“匠”の技術とは、たとえばプレス加工技 術の剪断加工では「バリをゼロにする」という“究極”を“基本”と位置付 けることからはじまります。基本=出来て当たり前と位置付けることで、バ リゼロに向けて弛まぬ努力を続けるうちに、限りなく基本(バリゼロ)に近 づけることができるようになり、技術レベルが底上げされます。また、日々 の創意工夫が、他社に無い技術・ノウハウとして蓄積されるはずです。この 自分たちの汗と創意工夫で培った、他社に真似の出来ない技術&ノウハウが “匠”の技術となるのでしょう。同社では、絞り加工・コイニング加工の精 密金属塑性加工の限界に挑戦しています。 ■“匠”の技術から“瀬戸内匠構想”へ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 同社は、30数年前に小豆島に生産拠点を構え現在に至っています。世界シ ェア1位の金属ピースは全て小豆島メイド、ということになります。人材確 保も地元に門戸を開放し、地域密着型の企業経営を推進されている小西社長 は、自社固有の技術として集積した“匠”を将来=後世に伝承するために、 技術開発・技術伝承を担う地域の人材育成(瀬戸内匠構想)のために3億円 余の投資を計画されています。≪2004.08.12読売新聞≫ ■コア技術の修錬が顧客ニーズを“可能”にする  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 精密金属プレス加工の出来栄えに直接影響を及ぼす金型の精度。同社は、こ の金型を自社工場で設計・製作しています。さらには、プレス技術と金型製 作技術の精度確保=計測技術の向上のために、分解能0.2ミクロンの3次 元測定機を業界に先駆けて10年前に導入。「精密プレス技術」「金型設計 製作技術」「計測技術」を“コア技術”とし、これらを徹底的に磨くととも に、“難しい”が“あたりまえ”に、を製品開発の基本取り組み姿勢として います。その努力が裏付けとなってこそ、顧客ニーズに応えることが可能に なり、ひいては、世界から認知されるブランドと成り得たのです。 ▼次回は、「測定に始まり、測定に終る」(11月15日配信予定)です。 ▽ご意見ご感想はこちらまで! info@atengineer.com ────────────────────────────────── ◆シンナー、アセトン、トルエン、キシレン等の廃溶剤を自社内で再生可◆ 18リットル缶に入れたままで可能!廃棄コスト削減に廃溶剤回収再生装置を http://www.atengineer.com/taisei/ ────────────────────────────────── |