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No.265 2006年5月10日 ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃●┃独自測定法により有機炭素のみ選択的に測定可能なTOC分析計 ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 水質測定のニーズが高まるなかで注目を集めているのが、今回ご紹介する、 セントラル科学株式会社です。 同社は、誰でも迅速、簡単、高精度に測定できる水質測定器の開発・普及に 努めてきた水質測定器の専門会社で、ラボ用、ポータブル用、プロセス用等 の各種水質測定器を提供されています。 水質測定に関してお困りのことや技術的なサポートが必要な方は、一度ご相 談をされてみてはいかがでしょうか。 ※※※※※※※※※※※【ここにフォーカス! 】※※※※※※※※※※※ 世界で唯一!炭素のみ選択的分離・測定の導電率測定方式TOC分析計 セントラル科学「SIEVERS TOC分析計900シリーズ」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ■炭素のみを選択的に分離・測定  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ TOC(全有機炭素(※1))には様々な方法がありますが、一般的な導電率 測定方式のTOC分析計では、有機物に含まれる炭素以外の元素が示す導電率 も測定されてしまうため、正確なTOC測定ができていない装置も多くあるこ とをご存知でしょうか? 今回は、独自の「ガス透過膜モジュール」を採用し、不要なイオンの影響 を排除して炭素のみを選択的に分離・測定ができ、上記の問題をクリアし た高精度TOC分析計をご紹介します。 同分析計は以下のような分野で活躍をしております。 >>>『製薬分野』での世界標準に対応!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 米・欧の薬局方では水質基準としてのTOCが確立しており、日本薬局方の国 際調和への議論が進展している中で、常水、精製水、注射用水の検査項目 としてTOCへの言及も活発です。また、社内基準としての用水のTOC管理・ 洗浄バリデーション(※2)などに、同分析計が多く採用されています。 製薬分野での人気の秘密は、USP、EP、JPの三局に完全対応し、更に、 ASTM(American Society for Testing and Materials )などの国際規格・ 基準にも適合しているためです。 有機物中の炭素の総量測定し、汚染物質総量の指標としているため、簡単 操作で洗浄バリデーション可能で、不明なピークもなく明快なため、作業 の短時間化/低コスト化が実現できます。 >>>『半導体分野』での品質管理指標に!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 品質・生産性向上のために高品質な超純水が求められている半導体業界で も、同分析計の高精度測定システムが認められ、多くの工場で水質管理標 準器として使用されています。 ウエハー処理工程の純水管理だけでなく、製造設備・部品や各種ケミカル の有機物測定など、半導体の微細化に伴い適応範囲も多方面に拡大してい ます。 >>>『上水分野』での法改正後の試験要求に対応!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 平成17年4月から水道水質試験法において、「有機物(全有機炭素(TOC) の量)」が追加され、上水分野での採用も増えております。 従来の燃焼方式TOC分析計と比べ、「簡単な操作」「低メンテナンス」 「ガス不使用」「校正安定性」「高い再現性」などの特徴があり各自治体 では、当社が開発したオンライン型TOC分析計も導入されはじめています。 ---<ミニ用語辞典>----------------------- ※1:TOC とは Total Organic Carbon(全有機炭素)の略です。水中に含まれる有機物中の 炭素量を測定します。BODやCODが、水中の酸素量(有機物が多いとバクテリ アが増え酸素が減少=水質が悪い)より水質を把握する方法に対し、TOCは 水中の有機物に含まれる炭素の量を求め水質を把握する方法です。 排水分野でのTOC測定とボイラー水、超純水、医薬水等の清浄な(純度の高い) 水の分野でのTOC測定がされています。 ---------------------------------- ※2:洗浄バリデーションとは 洗浄バリデーションとは、各種製造設備に残留している医薬品や洗浄に試用 した洗剤などの残留量が、許容限度以下であるとを確認する作業です。 GMP(医薬品分野での製造管理及び品質管理規則)でも「バリデーション 基準」が明記され、重要な管理項目の一つとされています。 ---------------------------------- ▽本メールマガジンへのご意見ご感想はこちらまで! info@atengineer.com |