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コラム

変成器と電力測定(交流電流比の周波数特性)

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JEMICにおける交流電流、交流電流比のJCSS校正の周波数範囲は、商用周波数付近の45 Hzから65 Hzであり、校正依頼は、商用周波数が90 %以上を占めしています。この背景には、多くの被校正品が、電力系統における保守点検用機器であり、従来から計量法または日本工業規格(JIS)等により要求される測定箇所が、商用周波数を対象とした交流電圧及び電流の測定であるからです。そして、電力系統、特に変電所における電圧・電流監視には、通常、計器用変成器(計器用変圧器・変流器)が使用されており、それらを校正するために必要な標準が“交流電圧比”と“交流電流比”です。

 

 交流電子式電力量計の高調波問題は、国際規格IEC 62053 - 21に21次の高調波まで示されています。そして、国際規格IEC 62052 - 11には、50 Aを超える場合の電力量計の使用には変流器を併用することが定められています(例外を含む)。このように、近年では、電源(電力)品質の測定要求として商用周波数帯域外の計測ニーズも高まっています。

 

【交流電流比の校正】

 JCSSにおける交流電流比(以下、電流比という)の校正方法は、特定二次標準器である電流比較器を用いた比較校正です。この特定二次標準器の校正範囲は、定格50 ATの一次定格電流5 Aから 50 A、周波数45 Hzから 65 Hz、電流比1:1 から 1:100までです。この特定二次標準器は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 計量標準総合センターが所有している特定標準器より、電流比1:10、1:100において最大比誤差0.9 ppm、位相角1.2 μradの拡張不確かさ(包含係数 k = 2 )でトレースを受けています。その後、他の電流比は、定格50 ATの一次定格電流5 Aの電流比1:1を基準とし、自己校正の結果を評価して、電流比を拡張し、供給を行っています。

 

 個別の試験ニーズに幅広くお応えするため、お客様からのご意見・ご相談・お問い合わせを積極的に受け付けております。お気軽にご相談ください。

(日電検 事業開発室)

 

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