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はんだ付けって!!!!?(Ⅴ)

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めっき技術コラム  /  産業機械機器 電子・半導体

         8/5・12の総合結果報告です。   

 

お待たせしました。感動のフィナーレとなりますでしょうか?本稿で最終回です。

さて、2週に渡った5種類の強さを量った結果をご報告致します。

量り方は、ステンレスの針金を長手方向に引っ張って、銅の角材から引き抜かれた

時の荷重を読み取ることにしました。

 

残念ながら、弊社では金属の引張り強度試験機を保有しておりませんので、代替品を

使って測定しました。下記のように、万力に固定した穴開き金属板にステンレスの

針金を通し、輪にした先端にワイヤーを通してデジタル秤のフックに繋げました。

 

       

 

万力のネジを解く方に回していくと、デジタル秤のフックが引っ張られて数字が

増えていくという仕組みです。銅の角材からステンレスの針金が抜けた瞬間の数字を

読み取るようにしました・・・かなり集中力が要りました (´o`;)

 

  

 

こんな測定の方法は、精度が低い・不正確だと感じられるかもしれませんが、

元々単純にフラックスの(独断と偏見に満ちた)比較が目的のため、使うはんだの

量や寸法を厳しく決めていたわけではありません。(という言い訳の下、)

「ま、いっか~!」とひとりごちて、テストを開始しました。

 

          さあ、いよいよ結果発表です!       

 

①市販活性ヤニ入り糸はんだのみ :1本目 、2本目とも測定不可

※万力に取付けるときのガチャガチャという軽い接触でも外れました

 

②リン酸とヤニ無し糸はんだ   :1本目 = 19.9Kg、2本目 = 測定不可(※と同じ)

 

③塩化亜鉛溶液とヤニ無し糸はんだ:1本目 = 23.0Kg、2本目 = 21.9Kg

 

④市販ステンレス用フラックスと :1本目 = 12.3Kg、2本目 = 21.8Kg

 ヤニ無し糸はんだ

 

⑤ステンレスにSnめっきと    :1本目 = 28.6Kg、2本目 = 34.0Kg

 活性ヤニ入り糸はんだ

 

たった2本ずつの測定+バラツキもかなりある中、更に独断をお許しいただければ、

①論外、②あと一歩のところで惜しい、③と④ドングリの背比べ、⑤ダントツの強さ

と見受けられます。

 

①は、ご覧いただいたように、ステンレスの針金とはんだが全然寄り添っておらず、

単に引っ掛かっていた状態のため、当然の結果です。

②は、二本目が上手くはんだが盛り上がっていない状態でした。

故に、ふとした接触で外れたのだと思いますが、つまりは上手くはんだを盛り上げる

ためのコツが要るということですね。

③と④は、それなりのフラックスを使ってはんだ付けしたのですが、それなりに

期待に沿えているのではないでしょうか。

⑤は、針金にめっきは施してあるものの、特別なフラックスを使っていないのに

抜群の強さを示しました。予想通りというか、当然というか、そんな感じです。

 

 

皆さん、ここまで書いてきて私は今ちょっとしたジレンマに陥っています。

当初、表面処理していないステンレス部品や鉄部品をはんだ付けするには、ステンレス

のはんだ付け用フラックスを使えば、簡単にできるということを豪語していました。

実際に、はんだ付けは上手く出来ます。

しかし、ベストはやはり表面処理(特にはんだが付きやすい金属のめっき)を施して

から、はんだ付けすることです。

 

いえいえ、決してめっきのPRをするために、ここまで書いてきたのではありません。

実際に簡単な実験をしてみて、この結果が導かれました。

 

どうやら、ステンレスを直接はんだ付けするフラックスの原理と、めっきを施した

ステンレスをはんだ付けする原理は、少し違うようです。

この辺りは、私が説明するよりも、専門書を読まれる方が良いと思います。

より詳しく、わかりやすく書かれていて、何より間違いがありません。

 

くどいようですが、めっきのPRをするつもりは全くない・・・・(半分はPR)

ですが、これを機会に「はんだ付け」に関する専門書を手に取って読んでいただき、

ついでに「めっき」の重要性に気付いていただければ幸いです。

 

5回に亘り、最後まで飽きずに読んでくださった方々、ありがとうございました!!

 

          また、チャンスがあればお届けいたします。

 

 

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