製品安全試験は機器が感電や火傷などの危険の低減を配慮した設計であるか、たとえ故障しても二次的に被害が拡大しないかを当該製品に適用される規格に基づき確認する試験です。
OKIエンジニアリングでは、iNARTEセーフティエンジニアを中心とした技術者が製品安全試験を実施し、主に医療機器(IEC/EN 60601-1、JIST0601-1)、計測・制御機器(IEC/EN 61010、JISC1010)、情報処理装置(IEC/EN60950-1、JISC6950-1)、家庭用電気機器(IEC/EN60335-1、JISC9335-1)を中心に、CE指令への自己適合宣言のサポートなども含めワンストップでサービス提供いたします。また、電気用品安全法(電安法)の国内PSE「特定電気用品以外の電気用品」の技術基準適合確認試験もサポートいたします。
■危険の要因
製品安全試験は、安全性確保のため危険要因を除去することです。
危険の要因は大きく以下の7つに分類されます。
1.感電の危険(漏れ電流の測定)[患者への危険(医療機器のみ)]
2.エネルギーの危険(残留電圧の測定)
3.火災の危険
4.熱的危険(火傷防止)
5.機械的危険(指挟み、転倒など)
6.放射の危険(X線など)
7.化学的危険(薬品など)
これらの危険要因に対する安全性を、下記の各試験で確認します。
■事前構造検査(プリチェック)
事前に製品情報をご提示いただき、お客様立会い、もしくは当社出張のもと評価いたします。
■ドキュメントチェック
取扱説明書、重要部品、回路図、ブロック図、等で規格要求に適合しているか
確認します。
■漏れ電流試験
感電の危険がないか、機器の操作部、外装部など接触可能部分の漏れ電流を測定します。
■耐電圧試験
絶縁が確実に施されているか、絶縁間に高電圧を印加し絶縁抵抗を測定します。
■耐湿試験
湿度の影響で絶縁性能が低下しないか、対象機器を湿度環境にさらした後、
漏れ電流と耐電圧を測定します。
■残留電圧試験
電源プラグを抜いた時に、プラグの刃に接触しても感電しないように設計されているか
確認します。
■アース導通試験
接触可能金属部が確実に保護接地されているか、
保護接地端子と金属外装など接触可能金属部間の導通を測定します。
■温度上昇試験
火災・火傷の危険がないか、通常動作状態にて外装、接触可能部分および
一般的に発熱が大きい内部部品の温度を測定します。
■単一故障試験
故障しても危険が生じないか、対象機器の異常動作、故障状態を模擬した状態で、
「漏れ電流」、「耐電圧」、「アース導通」、「温度上昇」などの各試験を実施します。
■構造試験
機械的強度のほか、テストフィンガーやテストピンを使用し、危険な充電部や可動部への
接触有無により絶縁距離を確認します。
製品安全試験に関するお問い合わせ
電子機器の製品安全試験、EMC試験および各種信頼性試験をワンストップで受託実施します。OKIエンジニアリングまでお気軽にお問い合わせください。
お見積りのご依頼や試験可否については、製品の品名情報、詳しい試験の条件についてお知らせいただけるとスムーズです。
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