回答
航空機産業は市場が大きくなる分野であるため、いろいろな分野での参入が期待できます。
1. 純正部品の下請加工としての参入
国内外の航空機メーカーが開発し、政府から認証を受けた図面などをもとに、一次下請・二次下請と階層化されたサプライチェーンが形成されるので、その上層階にある業者から下請受注する参入形態があります。
また、純正部品のOEMサプライヤーとして加工・部品アセンブリを行うなど、多くの分野があります。
2. アフターマーケットへの参入
ⅰ)MRO(保守・修理・オーバーホール)
旅客機から小型機まで、さまざまな形でMRO市場が形成されています。
代表的例は、旅客機のエンジンや機体、内装品のMRO分野があります。
小型機のMRO分野は、FBO(Fixed Base Operator)という、運用・管理・MROを一括する形のビジネスモデルが多くなっています。
ⅱ)PMA部品
米国政府認定機だけに与えられる特有なPMA(Parts Manufacuturer Approval)に基づく、純正部品(OEM部品)・代替部品の開発・加工をする分野があります。
米国のPMA業者から直接受注します。
市場規模は、保守用の正規部品市場の10%程度と云われています。