事例
フェムト秒レーザでの加工は非熱的加工となり、
被加工物に対して熱影響の少ない(無い)加工が可能となります。
■フェムト秒レーザの特長
●1フェムト秒は1fsと記載し、1×10-15秒、つまり1000兆分の1秒のことです。光は1秒間に約30万km(地球7周半の距離)も進むほどの速さですが、1フェムト秒の間に光が進む距離は約0.3μm程度です。
●フェムト秒レーザは従来のナノ秒レーザとは異なり、パルス幅が電子-フォノン結合時間(数ピコ秒)よりも短いです。
●エネルギーが被加工物内部へ熱拡散する前に融点を超える温度に加熱され蒸発が起こる為、レーザ光照射部はアブレーションが起こり除去されます。(被加工物への熱伝導による損失過程を無視できます)
●そのためフェムト秒レーザでの加工は非熱的加工となり、被加工物に対して熱影響の少ない(無い)加工が可能となります。
■ナノ秒レーザ(UV)と
フェムト秒レーザ(GREEN)の比較
●条件を揃えた加工であっても、
パルス幅の違いにより
加工状態に顕著な差が見られます。
材料:銅板
(加工条件)
出力:1.500W
周波数:250kHz
ビーム送り:1.00μm
■レーザ粗化
●PMMA
フェムト秒レーザが非熱的加工である特徴を生かし、
難めっき材料に対して微細構造を付与する事により、
めっきの密着強度を上げる事に成功しました。
■設備紹介
LodeStone esi製
【パネルサイズ】533mm×635mm
【加工精度】±20μm
【最大加工速度】500mm/sec
【ガルバノ】2,000points/sec
- サイト内検索
- クオルテック公式サイト
- 新着ページ
-
- 基板の実装不良における様々な観察事例②(基板要因) (2024年04月16日)
- 車載部品における、耐油・耐薬品性能の試験方法をご提案します。 (2024年04月02日)
- 高温と低温の液媒体へ浸漬を繰り返し、急激な温度変化を与える「液槽冷熱衝撃試験」 (2024年03月19日)
- ガラス材の内部にレーザ加工する事により、表面に凹凸のないマーキングが可能です。 (2024年03月05日)
- CP加工(イオンミリング)による超精密試料 (2024年03月04日)