製造業関連情報総合ポータルサイト@engineer
WEB営業力強化支援サービスのご案内
分析、故障解析、信頼性試験、試料作製、レーザ加工、再現実験 株式会社クオルテック
事例

電気用品安全法で要求される「通常の使用状態における温度に耐えること」を確認するボールプレッシャ試験

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • @engineer記事クリップに登録
信頼性試験  /  自動車 試験・分析・測定 家電・AV

■概要

危険電圧の部分が直接接している熱可塑性の絶縁材料が、異常熱に対する耐性をもっているか確認する試験です。
IEC60695-10-2/JIS C60695-10-2「ボールプレッシャ試験方法」に基づき、IEC60601-1/JIS T0601-1、IEC61010-1/JIS C1010-1、IEC62368-1/JIS C62368-1等で要求されています。
試験は、先端が直径5mmの鋼球状になっているボールプレッシャ試験器を、20Nの力で絶縁材料に押し付け、各規格で要求されている試験温度のオーブンに1時間放置します。
その後、鋼球によってできた凹みの直径を測定し、2mm以下であることを確認します。

 

■試験条件

1.前処理
試料の温度を15℃~35℃、相対湿度45%~75%の雰囲気中に24時間放置します。
2.試料の厚さ
少なくとも2.5mm以上であること。必要に応じ2枚以上の試料を用いて規定の厚さを確保することができます。
3.試験温度
(1)平常温度上昇試験時に測定した該当部分の最高温度上昇値に、40℃±2℃
を加えた温度の恒温槽内で試験を行います。但し、少なくとも次の値以上であること。
  外角部分:75℃±2℃
  充電部保持部:125℃±2℃
(2)付加絶縁、または強化絶縁として使用している熱可塑性樹脂は、異常温度上昇時に測定した最高温度上昇値に、25℃±2℃を加えた温度が、(1)項の温度より高ければ、この温度で試験を行います。
(3)異常温度上昇中に、非自己復帰型保護装置の動作によって試験が終了し、その保護装置を復帰させるために、カバーを取り外したり、工具を使用する必要がある場合は、異常温度上昇試験に基づく温度上昇値は加味しません。

 

■試験方法

1.上面が水平になるように試料を設置します。
2.試験装置の鋼球部を20Nの力で、この表面に押し付けます。
3.1時間後、装置を試料から取り去り、直ぐに試料を冷水に浸し、10秒以内に試料温度がほぼ室温と同じ温度になるようにします。
4.鋼球部で加圧した部分を測定します。

  • HOME
  • 事例
  • 製品・技術
  • イベント
  • ニュース
  • 試験一覧
  • 設備紹介
  • 会社概要
  • お問い合わせ
参加ポータル
試験・分析.com
エコ&エネルギーポータル