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【グリーン調達⑧】フタル酸エステル類の規制

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■欧州規制関連

 

<欧州指令2005/84/EC(おもちゃ)>

おもちゃで使用されている合成樹脂中フタル酸エステル6種類の規制が2007年1月より施行されました。

 

フタル酸ジ-n-ブチル(DBP) (CAS No.84-74-2)
フタル酸ブチルベンジル(BBP) (85-68-7)
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP) (117-81-7)

  流通する全ての玩具・育児用品に対して、上限基準値合計0.1%を超えないこと

 

フタル酸ジ-n-オクチル(DNOP) (117-84-0)
フタル酸ジイソノニル(DINP) (28553-12-0、68515-48-0)
フタル酸ジイソデシル(DIDP) (26761-40-0)

  口に含む可能性のある玩具・育児用品に対して、上限基準値合計0.1%を超えないこと

 

 

<REACH規制>

 ECHAは2008年以降、「発がん性、変異原性、生殖毒性のある化学物質」「蓄積性、慢性毒性のある化学物質」「高蓄積、難分解の化学物質」をREACH規則の高懸念物質(SVHC:Substances of Very High Concern)として順次発表しております。
 2008年10月28日の第一次候補物質15物質の中にフタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、フタル酸ジ-n-ブチル(DBP)が上げられております。

また、2010年1月13日の第二次候補物質14物質の中にフタル酸ジイソブチル(DIBP)が上げられております。
 2011年5月に第五次候補物質が発表され、その中に下記2種類のフタル酸エステルが追加されました。

 

1,2- ベンゼンカルボン酸、炭素数7-11の分岐および直鎖アルキルエステル類 

 フタル酸ヘプチルノニルウンデシル(DHNUP) 

 1,2-Benzenedicarboxylic acid, di-C7-11-branched and linear alkyl esters

 (68515-42-4)

 

1,2-ベンゼンジカルボン酸、炭素数7の側鎖炭化水素を主成分とする炭素数6~8の

 フタル酸エステル類

 フタル酸ジ-i-ヘプチル (DIHP)
 1,2-Benzenedicarboxylic acid, di-C6-8-branched alkyl esters, C7-rich

 (41451-28-9)(71888-89-6)

 

 

<RoHS>

 2011年7月21日発効の改正RoHS指令(2011/65/EU)では、規制物質は従来どおり

Pb、Hg、Cd、Cr(VI)、PBB、PBDEの6物質で、新規で追加された物質はありませんでした。
 しかし、優先的に禁止を検討すべき物質として下記の4物質が記載され、この中にフタル酸エステル類3物質が含まれています。(本件について、「RoHS2.0」と表現されている方もおられますが、現時点ではあくまでも規制を検討すべき物質としての扱いです)

 

ヘキサブロモシクロドデカン(HBCDD) (25637-99-4)
フタル酸ジニエチルへキシル(DEHP) (117-81-7) 
フタル酸ジブチル(DBP) (84-74-2)
フタル酸ブチルベンジル(BBP) (85-68-7)


 

■国内規制関連

 

<厚生労働省関連(玩具)>
・フタル酸エステル類の種類の追加
 平成14年8月2日厚生労働省告示第267号にて、「フタル酸エステル2物質(DEHP、 DINP)を原材料として用いたポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂をおもちゃの原材料として用いてはならない」と定められました。

  

平成22年9月6日厚生労働省告示第336号にて、指定おもちゃに対して使用を禁止するフタル酸エステルの種類が2物質(DEHP、DINP)から6物質(DBP、BBP、DIDP、DNOPが追加) に拡大されました。(欧州指令2005/84/ECと同等の規制となりました)

 

・規制対象材料の拡大
 平成20年に「食品衛生法施行規則の一部を改正する省令」(平成20年厚生労働省令第66号)及び「食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件」(平成20年厚生労働省告示第153号)で、食品衛生法施行規則及び食品、添加物等の規格基準の一部が改正されました。
 この改正で、対象となる塗膜が、塩化ビニル樹脂塗料から塩化ビニル樹脂を含むすべての塗料及びコーティング材料から成る塗膜に拡大されました。また、「原材料としての塗料」の規格から「最終製品の一部としての塗膜」の規格に変更されております。
 このことから、玩具の表面を鋭利な刃物で削り取ることのできる塗膜も「可塑化された材料からなる部分」となり、フタル酸エステルに関する規制の対象となりました。

 

<厚生労働省関連(食品用器具・容器包装)>

 平成14年8月2日厚生労働省告示第267号にて、「油脂、脂肪性食品を含有する食品に接触する器具および容器包装には、フタル酸ジ-2-エチルヘキシルDEHPを含有するポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂を使用してはならない」とされています。 
 

<化審法関連>

 平成21年5月20日改正化審法で「リスクが十分に低いと認められない化学物質」は優先評価化学物質として指定されることになりました。(旧化審法の第二種及び第三種監視化学物質)
 フタル酸エステル類では平成23年4月1日にDEHPおよびテレフタル酸ジメチルが優先評価化学物質として指定されました。
 今後、第二種特定化学物質に該当するかどうか検討される予定です。第二種特定化学物質となると「製造・輸入予定/実績数量等の届出」が必要となります。

上記の通り、おもちゃの塗膜も構成する材料とみなされ、特におもちゃの表面は口に接触する可能性が高い材料と言えます。

 

製品概要 フタル酸エステル類分析の測定物質や対象についてはリンク先「おもちゃのフタル酸エステル類分析の含有量試験を受託します」に詳細を記しています。
ぜひご覧下さい!
特徴 当社では『溶媒溶解・抽出-GC/MS法』を行っており、これまで分析が困難だった鉱物油含有試料をはじめ、接着剤、印刷インクなど様々な試料についても対応可能です。
また、豊富な測定実績を生かし、未規制可塑剤との判別も可能です。

当社では、ISO/IEC17025試験所認定を取得しており、徹底した制度管理のもと、正確なデータを迅速に提供いたします。
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