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テクニカルノート | 放射妨害波測定における「3m 距離」と「10m 距離」の相関

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テクニカルノート  / 2022年09月06日 /  自動車 産業機械機器 試験・分析・測定

EMCに関連したさまざまな技術情報をテクニカルノートとして、順次掲載していきます。設計・開発に携わる方以外にも、多くの皆様にご覧いただき何かの参考になれば幸いです。
内容について、ご不明な点どありがしたらお気軽にお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

第一回概要:マルチメディア機器のEMIを規定したCISPR 32などでは30~1000MHzにおける放射妨害波は供試機器(EUT)から10m離れた距離にあるアンテナで測定することが規定されています。しかしスペースやコスト面から「3m法電波暗室」や「小型電波暗室」でEMI 対策を行うケースがあります。その場合は、妨害波レベルを10m距離のレベルに換算する必要があります。その変換方法について解説します。

放射妨害波測定における「3m 距離」と「10m 距離」の相関 

1.はじめに

放射妨害波(RE: radiated emission)の試験に
おける「3m 距離」と「10m 距離」での測定結果の
相関について説明します。マルチメディア機器の
EMI を 規 定 し た CISPR 32 な ど で は
30~1000MHz における放射妨害波は供試機器
(EUT)から10m 離れた距離にあるアンテナで測定
することが規定されています。一方、スペースや
コスト面でのメリットから設置基数が多く、手軽
に利用できる「3m 法電波暗室」や「小型電波暗室」
でEMI 対策を行うケースがあります。この場合、
3m 距離で測定した妨害波レベルを 10m 距離のレ
ベルに換算する必要があります。今回は 3m 距離
で測定された放射妨害波強度を 10m 距離のレベ
ルに変換する方法について紹介します。

ところが、グラウンドプレーンを備えた一般的
な電波暗室での測定ではこのような単純な距離減
衰とはなりません。図 2 はダイポールアンテナを
波源としたとき、3m 距離での電界強度を基準(0
dB)として 10m 距離における電界強度の差を理
論的に求めたグラフです。例えば、水平偏波の
30MHz では 10m 距離における電界強度は 3m 距
離でのレベルに対しておよそ 14 dB 低下するのに
対し、垂直偏波の 180 MHz では 3 dB しか低下し
ません。
そのため、小型の暗室において EUT の妨害波低
減対策を実施し、3m 距離での図 1 に示す限度値
以下に抑えることができても、最終的に 10 m 距
離で試験した場合に偏波や周波数によっては限度
値を超える可能性があります。

2.「10m」と「3m」での電界強度の差

CISPR 32 などの放射妨害波の規格では、電波
の理論的な距離減衰を考慮し、図 1 に示すように
10m 距離での限度値に対して 3m 距離では 10 dB
高く設定されています。これは水平、垂直のどち
らの偏波にも適用されます。

3m 距離と 10m 距離の限度値
「3m 距離」と「10m 距離」での電界強度の差(3m 距離を基準(0dB)とする)

© 2022 TOKIN EMC Engineering Co., Ltd.

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