橋梁支承の補修および防錆溶射施工例

橋梁の支承を溶射にて補修した一連の工程を以下に記します。

１．施工前

橋梁外観	支承部拡大

外観では橋梁自体に腐食の痕跡は見られませんでしたが、伸縮装置付近からの雨水の漏れなどが原因で支承が腐食しており、錆の発生・腐食による痩せのような状況が確認できました。

2.  補強・施工前処理（清掃・錆落とし・養生）

補強後	錆落とし前
錆落とし中	錆落とし後

支承の痩せの対策として補強板を取り付け、周囲の錆を機械工具である程度取り除きます。

3.　下地処理

ブラスト後外観	除錆度見本との比較

ブラスト処理によって錆を落とし清浄な表面を露出させます。

4.  溶射処理

溶射面	溶射面拡大

Zn-Alを溶射した直後です。

5.  封孔処理・上塗塗装

封孔処理後	上塗塗装後

溶射だけでなく封孔処理（溶射皮膜内の気泡を埋める処理）と上塗塗装を組み合わせることによって、優れた防錆効果を長年維持することができます。

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