回答
溶射についてよくあるご質問
溶射とは何でしょうか?
ガスの燃焼またはアーク、プラズマといった熱源によって溶かされたコーティング材料を基材にたたき付けてコーティングする方法です。
溶射について詳しくはこちら
溶射はメッキとどう違うのですか?
メッキと異なる点は主に以下の通りです。
- 大きさに制限がない
→メッキ槽のようなものは必要ありません - 基材への熱影響が少ない
→100℃程度の熱影響しかありません - 基材の材質を選ばない
→鉄、非鉄金属だけでなく木材や紙、セラミックなどにもコーティング事例があります - コーティング材料を選ぶことが可能
→メッキは材質が限定されますが、溶射の場合には金属、サーメット、セラミック、一部の樹脂がコーティングできます - 厚膜化が可能
→メッキは数十ミクロン程度の膜厚ですが、溶射は数百ミクロン程度になります
溶射の作業工程はどのようになっていますか?
溶射の作業工程は、一般的に前処理→下地処理→溶射処理→後処理となります。
詳細は以下に示します。
- 前処理・・・スケールや油、汚れを洗浄します。またマスキングが必要な場合には養生を行います。
- 下地処理・・・サンドブラストによって表面を清浄化・粗面化させます。
- 溶射処理・・・下地処理後すみやかに施工します。
- 後処理・・・必要に応じて溶射皮膜を機械加工を行ったり、封孔処理を行ったりします。
溶射の作業工程について詳しくはこちら
溶射の単価を知りたいのですが。
溶射の施工費用については、基材の大きさ、形状・コーティング材質、コーティング膜厚などによって変わってきます。
詳細な金額についてはお問い合わせ下さい。その際、対象物の図面、写真などがご提供いただけますと助かります。
溶射材料を提案してもらえますか?
まずは目的、状況、使用環境などをご教示下さい。
目的 |
硬くしたい、腐食を防ぎたい、寸法復元したい |
状況 |
どのくらい摩耗、腐食しているか |
使用環境 |
環境湿度、腐食や摩耗の原因・要因 使用する場所(屋内・屋外) |
その他 |
新作か中古品の補修か |
頂いた情報から最適な溶射材料を提案させていただきます。
溶射の前加工や後加工についてもアドバイス可能です。
封孔処理、塗装などもお願いできますか?
はい。塗装、封孔処理ともに施工可能です。
下地処理(ブラスト)のみ、塗装のみでも承っております。
ブラスト処理について詳しくはこちら
建造物など持込が困難な物への溶射は可能ですか?
基本的には運搬できるもののみの対応となります。
現地での施工が必要な場合は要相談となります。
加工できる部品、製品の大きさはどのくらいですか?
防食溶射は10tクラスの大型構造品でも施工可能ですがセラミック、超硬溶射の場合では5t未満程度となります。
まずはサイズが分かるような図面・写真等の資料をご提供下さい。
現地での作業、出張加工はお願いできますか?
現在承っておりませんが、施工業者をご紹介することができます。
表面処理にはどのくらいの期間が必要ですか?
施工面積、形状、溶射膜厚、溶射材料、数量によって期間は変わります。
また工程次第では予想以上に時間がかかる場合もあります。
以下は期間の参考です。
- コーティングのみ … 数日~1週間
- 素材持ち全加工 … 数週間~1ヶ月
熱に弱い製品への溶射加工も可能ですか?
紙や木材、プラスチックに施工した実績はございます。
まずは溶射できるか実際にテストしてみることをおすすめします。
※テスト溶射は大歓迎です。是非お問い合わせ下さい。
お問い合わせはこちら
1点から溶射加工を依頼できますか?
はい。少量からでも全く問題ありません!
お気軽にお問い合わせ下さい。
複雑形状のものにも溶射できますか?
溶射は複雑形状が苦手です。
ミリ単位の小さいもの、遮蔽物が多いもの、細長いパイプの内面などは施工ができない場合があります。
めっき加工ができなかったものへの溶射も可能ですか?
材質や大きさ等の制限によりめっき加工ができない場合でも、相当材を溶射でコーティングすることはできます。
めっきの代替事例としては、主に以下のようなものがあります。
- 亜鉛めっき → 防錆溶射(亜鉛、アルミ、亜鉛-アルミ合金、アルミ合金)
- 硬質クロムめっき → 超硬溶射(タングステンカーバイド)
ただし溶射皮膜は施工後表面に凹凸があり、めっきとは見た目が異なります。
ご注意ください。
依頼方法を教えてください
お問い合わせフォーム、お電話、メール、FAXにてお問い合わせください。
その際、図面や写真など資料をあわせてお送り頂けると助かります。
お問い合わせはこちら
大型製品の持込の方法を教えてください
重量物についてはトラック、トレーラーにて持ち込みをお願い致します。
弊社から運送便を手配することも可能ですが、運賃が発生します。
どの溶射素材を使用したらよいですか?
まずは、課題をお知らせください。
「防錆効果を持たせたい」「部品の磨耗による劣化を防ぎたい」など、課題にあわせた素材の提案が可能です。
どんな加工が可能ですか?
表面処理改善に伴う前処理をはじめ、加工品の組み立てなど多岐にわたり対応可能です。
溶射技術について詳しくはこちら
溶射以外の表面処理加工も可能ですか?
溶射・ブラスト・塗装が姫路メタリコンの表面処理技術になります。
その他の処理については基本外注になります。
コーティングの選定でお困りの場合、ご相談ください。
お問い合わせはこちら
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