ボーイング777【用語集】

ボーイング777（Boeing 777）とは、アメリカのボーイング社が開発したワイドボディ双発ジェット機のこと。

1980年代、ボーイングは既に世界最大の旅客機メーカーとして君臨していたが、一方で猛追するエアバスの脅威にもさらされていた。とりわけリタイヤが進んでいた3発ワイドボディ機の後継機争いでは、他社に対抗しうる旅客機を持っていなかった。そこで、世界中の多くの航空会社に調査を行い、ローンチカスタマーのユナイテッド航空などにも協力を得て開発を行った。

特徴としては、ボーイング777-300ERの翼幅、胴体長は747-400よりも大きく、双発機としては世界最大であり、直径がボーイング737の胴体に匹敵するほど大きく強力なジェットエンジンを備えている。

そして、777はボーイング社の旅客機としては初めて操縦系統にフライ・バイ・ワイヤを採用した。

しかし、同じフライ・バイ・ワイヤ方式でもサイドスティックを用いたエアバス社製の機体と違い、従来型の操縦桿を操縦席正面中央に残し、動翼面に掛かる振動や重さといった要素を操縦桿へフィードバックすることで擬似的に再現しており、従来のボーイング社製の機体を運行してきた航空会社でも、パイロットが違和感なく最小のトレーニングで本機へ移行できるよう配慮されている。