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株式会社櫻製作所は、熱交換器・薄膜蒸発器など、独自の技術・豊富な製品と、プラントの製造販売を通じて、環境・化学における問題解決に貢献しています。
こちらのページでは、1991年に「第18回優秀公害防止装置」中小企業庁長官賞として表彰された、薄膜蒸発濃縮装置(ハイエバオレーター)についてご紹介します。
機能・特徴
薄膜蒸発濃縮装置(ハイエバオレーター)は、加熱伝熱壁面に対してブレード(かき取り羽根)が非接触式の薄膜蒸発器でありながら処理液の濃縮から固形化まで出来る、薄膜蒸発濃縮粉末化装置です。
▼ ハイエバオレーターを、わかりやすく動画で解説しています。
特徴
- ・高濃縮により、液体から粉末化までこの1台でワンパス処理
- ・従来と比較し、溶剤回収率が向上
- ・全閉式のため、溶剤臭気なし
- ・濃縮機、乾燥機の一台2役
- ・真空、低温の連続運転が可能
溶剤回収、工場廃液処理で可能なこと
- 溶剤回収
- ・塗装用洗浄廃液より溶剤回収
- ・合成繊維原料よりDMF/MMAの分離
- 工場廃液処理
- ・染色用廃液の残渣・染料・糊分離
ハイエバの用途
塗料、塗装 | 溶剤回収、塗料分粉末化 |
化学 | トルエン、エタノール等溶剤回収 |
合成繊維 | 人工皮革でのDMF 回収、MEK・MMA 回収 |
染色 | 廃捺染糊のケーキ化、ターペン回収 |
食品 | 廃液の濃縮ケーキ化、醸造、果汁等 |
導入事例
▼課題
自動車塗装ラインが生じる洗浄廃液の処分時、残渣廃棄処分の費用削減と溶剤回収率の向上
▼導入成果
残渣量(塗装固形分)は半減し(従来法35%→15%となる)、残渣焼却処理費が大幅に低減した。溶剤回収率が従来法の65%→85%以上にアップした。 また、全閉式のため、溶剤にも残渣にも臭気がほとんどなく、処理のための運搬も容易になった。
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粉末化の事例
硫酸第2鉄水溶液、捺染廃液、染料、染色工場の精錬廃液、酢酸ソーダ、合成皮革廃液、DMF+水+PVA、工場排水からのNACL粉末化、界面活性剤、汚泥、医薬品中間体の精製、シリコン樹脂粉末、糖液の濃縮、ケラチンの濃縮、グリセリンの脱水など
処理の流れ
処理液又は廃液が、遠心力で薄膜化して加熱されることで瞬時に蒸発し、液分と溶質成分を粉末化分離します。 蒸発物はコンデンサーで冷却され、液として再回収します。
仕様
形式 Type |
伝熱面積 Heat transfer area |
主要部寸法(mm) Maindimension |
分解代 | 動 力 | 回転数 | 処理量 | 標準必要 蒸気量 |
||
㎡ | DI | ℓ | L | H | KW | r/min | kg/h | kg/h | |
1503 | 0.14 | 150 | 300 | 1,000 | 1.5~3.7 | 1000~ 1400 |
10~ | 13~ | |
2010 | 0.57 | 200 | 1,000 | 2,350 | 2,300 | 3.7~5.5 | 800~ 1000 |
40~80 | 50~ |
3010 | 0.83 | 300 | 1,000 | 2,500 | 2,500 | 5.5 | 500~ 700 |
60~100 | 80~ |
※他にも多くの型式がございます。詳細は、以下「資料ダウンロード」よりご確認ください。
※1)標準仕様条件
イ、処理量は 3~40%無機塩類水溶液の粉末化
ロ、蒸発条件は 100℃/ 大気圧
ハ、熱媒体は0.5MPaG飽和蒸気のとき、蒸気量は概略です。
ニ、本体材質は、SUS304、SUS316、316L、ハステロイ、チタン、Ni、タンタル等
ホ、処理量は概略、条件により変わることがあります
2) 特別仕様も設計、製作します
来社テストも可能
テスト機仕様
- 型式 VHF1503 型ハイエバオレーター
SSS 定量ポンプ、コンデンサー、操作盤付、真空ポンプ付 - 能力 5~10L/h
- 熱媒スチーム、又は熱媒油使用
- テスト液18ℓで2~4 サンプル可能
新着情報
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