テュフ ラインランド ジャパンは、 横浜(GTAC) と 大阪(KTAC) のラボにIP試験の設備を設け、スマートフォンやモーター、セキュリティカメラを始め一般家庭用電気製品、医療用機器や工業用機械、屋外での使用を目的とされた製品などに対する規格に基づいた防水、耐水、浸水、散水、飛まつ、噴流、潜水、外来固形物、防塵(防じん) 、粉じん、粉塵、塵埃(じん埃)試験のサービスを提供しております。
こんなお困りごとはありませんか?
- IP規格のどの等級に対応すればよいか分からない
⇒ 主要な防塵・防水等級、IPX9Kまで幅広くカバーしています - IPX9Kの試験をしたいが、できる試験所が少なくて困っている
⇒ 超高圧洗浄のIPX9Kも当社で対応可能です - 試験に立ち会って状況を確認したいけど、遠方で移動が大変
⇒ リモート立会で現場の様子をリアルタイムで確認いただけます
規格に限らずお客様ご希望の特殊な試験条件での試験対応もご相談次第で可能な場合もございます。ぜひ、ご相談ください。
初めてのIP試験も安心!
試験の基礎知識から受託試験の流れ、お問い合わせの多い内容まで、分かりやすくまとめたコンテンツをご用意しています。
IP試験とは
IP試験ではIP codeで保護の等級を示しています。IP codeとはInternational Protection code(国際保護等級)の略で、電気機器の筐体(エンクロージャー)の保護構造を等級分類するものです。
以下の保護が対象となります。
- 人体がエンクロージャー内の危険な箇所へ触れることに対する保護
- 固形物の侵入に対する筐体(エンクロージャー)内の電気機器の保護
- 水の浸入による有害な影響に対する筐体(エンクロージャー)内の電気機器の保護
その等級を満たしているかを評価する試験を「IP 試験」と呼んでいます。
例えば「IP65」と保護の度合いを、数字や文字で示します。
水や異物に対して保護されていない場合は「0」を用い「IP50」と表し、保護度合いが不明な場合や、片方の等級だけを示す場合には数字の代わりに「X」(エックス)を用い「IPX5」と表します。
防塵試験(固体異物の侵入に対する保護)
防水試験(水の侵入に対する保護)
IEC 60529であればIPX1~IPX9(水)が可能です。
ISO 20653のIPX9Kのテストも可能です。
- IPX1
:垂直に降る水に対する保護
- IPX2
:垂直から15°以内の角度で降る水に対する保護
- IPX3
:垂直から60°の角度で降りつける水に対する保護
- IPX4
:あらゆる角度で吹きかかる水に対する保護
(オシレーティングチューブ・スプレーノズル) - IPX5
:あらゆる角度から低圧で噴射する水(毎分12.5L)に
対する保護 - IPX6
:甲板使用など、高圧で噴射する水(毎分100L)に対
する保護 - IPX7
:水深1m、30分での浸水状態に対する保護
- IPX8
:7よりも厳しい浸水状態(例:水深1.5mまたは1時
間以上)に対する保護 - IPX9,
IPX9K:規定のノズルから回転するサンプルに1分間15Lの
熱湯(80℃)を30秒ずつ4方向から噴射した状態
に対する保護。
ISO 20653のIPX9Kのテストも可能です
IPX9Kは、防水性能の中でも特に厳しい条件での耐久性を評価する試験で、高圧・高温の水による噴流にどれだけ耐えられるかを確認します。
この試験は、主に自動車部品(特にエンジンルーム内やシャーシ下部)、産業用機械、食品加工機械など、高圧洗浄や蒸気洗浄に耐える必要がある製品に適用されます。
IPX9Kに適合することは、製品が非常に過酷な洗浄環境下でも信頼性を維持できることの証となります。
適用規格
IEC 60529、EN 60529、IEC 60034-5、EN 60034-5、DIN 40050-9、JIS C0920、JIS C4034-5、ISO 20653 など
- IEC 60529であればIP1X~IP6X(固体、粉体)とIPX1~IPX9(水)が可能です
- ISO 20653のIPX9Kのテストも可能です
試験サンプルの大きさの目安
試験装置内の大きさ、または製品の大きさの限度の目安をご紹介します。
IP等級 | GTAC(横浜) | KTAC(大阪) | |
異物 | IP1X– IP4X |
特に制限はありません |
特に制限はありません |
粉塵 | IP5X, IP6X |
試験装置内の大きさ 製品の大きさの目安 |
試験装置内の大きさ 製品の大きさの目安 |
水の浸入 | IPX1, IPX2 |
製品の大きさの目安 これより大きい場合はご相談ください |
製品の大きさの目安 これより大きい場合はご相談ください |
IPX3, IPX4 |
オシレーティングチューブを用いる試験では一片40cmの立方体で10kgまで 製品が大きくハンドスプレーノズルを用いる試験ではサイズ、重量はご相談ください |
オシレーティングチューブを用いる試験では一片20cmの立方体で10kgまで 製品が大きくハンドスプレーノズルを用いる試験ではサイズ、重量はご相談ください |
|
IPX5, IPX6 |
特に制限はありません |
特に制限はありません |
|
IPX7 |
試験装置内の大きさ |
試験装置内の大きさ |
|
IPX8 |
・水深1mはw50✕d40cmの水槽 ・水深1~2mは直径19cmの円柱水槽 ・2m以上の水深は直径20cm✕h35cm の加圧タンクにて水深と同等に加圧して試験を行う |
水深1mは直径35cmの円筒状の水槽 水深1~1.5mは直径19cmの円柱水槽 |
|
IPX9, IPX9K |
およそ一辺10cmの立方体 これより大きい場合はご相談ください |
試験はGTAC(横浜)での実施となります |
受託試験の流れ
6つのステップで受託試験を提供します。
- お問合せ
- イントロダクションミーティングの開催
- お見積り用の必要書類のご記入・提出
- お見積書発行
- ご依頼、サンプル送付
- 試験・試験結果連絡、レポートの発行、請求書発行・送付
※上記の手順と異なる場合があります。詳しくはお問合せください。
試験レポート
下記表と異なる場合があります。詳しくはお問合せください。
テストレポート | 適合証明書 | ローデータ |
○ | ○ | お問合せください |
IP試験 よくある質問
- Q.アリゾナダスト、フライアッシュや関東ロームでの粉じん試験は可能ですか?
-
A.
テュフ ラインランド ジャパンではタルク粉のみの粉じん試験のみ行っています。
- Q.粉じんと防水の試験を行いたいのですが、試験サンプルは何台必要ですか?
-
A.
1件の依頼につき、粉じん用1台、水用1台の計2台の準備をお願いしています。
2台を用意することが難しい場合はご相談ください。 - Q.何件試験をするのが良いですか?
-
A.
IP試験の規格では決められていません*。
お客様の判断で件数は決めていただいています。品質のばらつきを考慮し、複数の件数で依頼を受けることもありますので、データ取得という観点を考慮いただき、件数を検討ください。
*関連規格、個別規格に記載のある場合は、従う必要があります
- Q.試験報告書や適合証明書納期はどれくらいでしょうか?
-
A.
連休や繁忙期、発行部数にもよりますが、試験完了後、適合証明書と報告書を、およそ15営業日程度で発行します。報告書のみであれば、およそ10営業日程度発行します。
- Q.サンプルを送ったら、何日くらいで試験はできますか?
-
A.
横浜と大阪のラボに主な試験設備は1台ずつしかないため、事前予約でスケジュールを決めさせていただいております。まずはお問い合わせください。
- Q.リモートでの立会は可能でしょうか?
-
A.
可能です。Skype、Teams、Zoomなどでのオンライン立会試験を提供しています。(有料オプションサービス)詳しくはお問い合わせください。
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