自動認識技術の種類
バーコードやOCR、RFIDなど、人を介さずにデータを読み取り、内容を認識する技術を「自動認識技術」と言います。これらの技術は、物流、小売業、製造業、医療、交通などで広く利用されています。
一次元シンボル(バーコード)/二次元シンボル
■一次元シンボル
光学的反射率の高い部分と低い部分、及び、変化する平行かつ長方形のバーまたはスペースの配列によって構成された、機械的に読み取りできるようにコード化されたシンボルのこと。
日本では、一般的に単に「バーコード」と呼ばれています。
一次元シンボル例
一次元シンボルの種類
- インタリーブド2オブ5
- コード39
- コーダバー(NW-7)
- EAN/UPC
- コード128
- GS1データバー
■ニ次元シンボル
一次元シンボルに対し、水平と垂直方向に情報をもつ表示を二次元シンボルと言います。
二次元シンボルは、構造的に一次元シンボルを積み重ねたようなマルチロー型(多段型、スタック型)シンボル体系と主に格子状にデータを配置したようなマトリックス型シンボル体系があります。
ニ次元シンボル例
ニ次元シンボルの種類
- PDF417、マイクロPDF417
- GS1合成シンボル
- データマトリクス
- マキシコード
- QRコード、マイクロQRコード
- アズテックコード
RFID(Radio-Frequency Identification)
RFIDは、電波を用いてICタグの情報を非接触で読み書きする技術です。
非接触でデータを取得できるため、バーコードよりも高速で効率的なデータ取得が可能です。
GS1で標準化されているバーコード
国際的な流通標準化を推進するGS1では、GS1識別コードや属性情報*の種類、識別対象、利用業界、使用環境別に推奨するバーコードを標準化しています。
GS1が標準化しているバーコードは以下の通りです。
*:製造年月日、品質保持期限日、ロット番号、シリアル番号など商品やサービス等に関連するさまざまな情報のこと
一次元シンボル
- JAN(EAN/UPC)シンボル
- GS1-128シンボル
- ITFシンボル
- GS1データバー
二次元シンボル
- GS1データマトリックス
- GS1合成シンボル*
- QRコード
- GS1 QRコード
- GS1 Digital Link QRコード
*:GS1合成シンボルは、スタック式のPDF417の派生形のCC-A、CC-Bなどを一次元バーコードのJANシンボルやGS1データバーと組み合わせて使用します。日本では、医療用医薬品などのマーキングに利用されています。
薬機法とバーコード表示義務化
2019年12月に公布された改正薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律(令和元年法律第63号))に基づき、2022年12月1日より、製品の取り違え事故防止やトレーサビリティの確保、流通の効率化などを目的として、医療用医薬品、医療機器等へのバーコード表示が義務化されました。
これに伴い、対象の製品にはGS1バーコードを用いて、GTINと合わせて有効期限、ロット番号などを表示することが必須です。
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バーコード等の読み取り装置・自動認識機器を多種類ご用意しております。
用途によってこれらの組み合わせが違ってきますので、まずはお困り事項をお聞かせください。
最適な組み合わせをご提案するので、お気軽にお問い合わせください。
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