チェーンバーカによる皮剥作業中玉切り材が当り、墜落、死亡
このページは厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」の労働災害事例をピックアップして、同じような災害が起こらないよう対応する安全関連製品を紹介しています。
| 業種 | 製材業 |
|---|---|
| 事業場規模 | 5~15人 |
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | その他の木材加工用機械 |
| 災害の種類(事故の型) | 墜落、転落 |
| 被害者数 |
死亡者数:1人 休業者数:- / 不休者数:- / 行方不明者数:- |
| 発生要因 |
(物) ー (人) ー (管理) ー |
発生状況
本件災害は被災者(27歳、男、製材工、経験1年)が一人作業時に発生したもので目撃者がいないため発生時の状況については明確ではないが、次のように推定される。
(一) 午前8時、始業時の打合せ後、被災者は保護帽を着用せずにチェーンバーカによる玉切り材の皮剥ぎ作業を行うため、チェーンバーカの盤台上にフォークリフトで運ばれてきた二本の玉切り材(長さ4メートル、直径40~60センチメートル)をスキッド(玉切り材を移動させる装置)を使い、その内の一本を回転台へセットしようと自走台車の運転台上にあるスイッチを押した。
(二) 通常スキッドは、スイッチボタンにより微動させながら玉切り材を回転台にセットしているものであるが、スイッチを約2秒間押し続けたためスキッドが最大の高さ(69センチメートル)まで上昇し、そのためスキッド上の玉切り材が回転台のセット位置を通り越しレール上までころがってきた。
(三) その時、被災者が運転台上へ身体を完全に塔乗させないで、左足を運転台にかけ、右足をレール上に乗せた姿勢でスイッチを入れていたためころがってきた玉切り材が被災者を直撃し、その反動で高さ90センチメートルのレール上から地面に墜落して意識不明となり、そのまま死亡したものと推定される
原因
(一) チェーンバーカのスキッドは、本来、皮を剥ぎ終わった回転台上の玉切り材をチェーンライブデッキまで移動させる装置であるが、これを本来の用途とは異なる盤台上の玉切り材を回転台へセットするために使用し、さらに、その際、誤操作によりスキッドを上昇させすぎたため、セット位置をオーバーさせ玉切り材をレール上までころがし落としたこと。
(二) 被災者がスキッドの操作スイッチを押す際、運転台上へ完全に搭乗しないで、玉切り材がころがり落ち激突するおそれのあるレール上に右足を置いた状態でスキッドのスイッチを入れたこと。
(三) 玉切り材が通過する部分がチェーンバーカの運転台に近接しており、十分な間隔がないため身体が玉切り材に接触しやすい状況にあったこと。
(四) 被災者が保護帽を着用していなかったこと。
対策
(一) 災害チェーンバーカの運転台に堅固な囲いを設け、全身が運転台に搭乗しない状態ではスキッドのスイッチ操作ができない構造とすること。
(二) チェーンバーカの回転台への玉切り材のセットは、スキッドによる安全性が確保されるまで、フォークリフト等専用の荷役運搬設備を使用し行うこと。
(三) 自走台車、運転台への搭乗は、チェーンバーカの所定の退避位置において行い、同所へ通じる安全通路及び昇降設備を設けること。
(四) 自走台車及び玉切り材との接触防止のためチェーンバーカレール上を立入禁止区域としその旨標示すること。
(五) チェーンバーカ取扱いのための作業基準を設け、関係作業者に対し周知徹底を図ること。
(六) 保護帽を着用させること。
(七) チェーンバーカ及び盤台、チェーンライブデッキ等附属設備全体についてのレイアウトの見直しを行い設備の安全化を図ること。
このような労働災害に 対応する製品
関連するリンク
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