高年齢労働者の労働災害事例集
高年齢労働者の労災事例と、過去に発生した労災のうち、高年齢者において発生しやすい労災事例と対策製品をご紹介します
薄鉄板のコイル巻きを中腰の状態で抱えた際、背中から腰部にかけて痛みが生じた
被災者は、作業場で資材の整理を行っていた。薄鉄板のコイル巻き(約30kg)を、指定場所に移動するため中腰の状態で抱えた際、背中から腰部にかけて痛みが生じた。病院を受診したところ、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。
| 死亡 | 休業 | 不休 |
|---|---|---|
| 0人 | 1人 | 0人 |
※1 出典:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=101382)をもとに制作
- この災害の原因としては、膝を曲げ、腰を十分に下ろすことなく、腰部に負担がかかる中途半端な姿勢で重量物を持ち上げようとしたことが考えられる。
- 重量物の取り扱い作業では、自動化及び省力化を図り、できるだけ人力の負担を軽減するように努めること。 など
- 腰部に過度な負担がかかるような重量物の取り扱いは、複数の作業者で行うこと。
焼成室内にて、パンの焼き具合等の監視業務に就いていた被災者は、トンネルオーブンの出口付近で倒れた状態で発見された
被災者は昼前より、昼食及び適宜休憩をとりながらパン製造工程ラインの監視業務に就いていたが、夜分、焼成室におけるトンネルオーブン出口付近で、トンネルオーブン側に頭を向けて仰向けに倒れているところを、焼成室に隣接する仕上げ室の労働者により発見された。直ちに救急車が要請され、到着までの間、身体が熱く意識がなかった被災者の身体を氷水で冷やすなどの応急措置が施されたが、翌朝、熱中症により搬送先の病院で死亡した。
| 死亡 | 休業 | 不休 |
|---|---|---|
| 1人 | 0人 | 0人 |
※2 出典:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=101356)をもとに制作
- 被災者は、焼成室内にて、製品を加熱するトンネルオーブン出口付近で作業を行っており、作業位置での室温が40度を超える高温環境下での作業であったこと。
- 労働者の健康状態が、適切に把握されていなかったこと。など
- 焼成室の熱気が室内にこもらないよう外部に排気するとともに、焼成室全体を冷却する冷房装置の温度設定を適切に行い、室温を下げること。
- 事業者は、高温環境下で作業を行う労働者の健康状態について、常に注意を払い、少しでも異常を認めた場合は、直ちに作業を中断させること。など
送電線直下の雑木伐採中の作業者が熱中症にかかる
送電線直下での雑木伐採作業中、チェーンソー等を使用していた作業員が熱中症により死亡した事例。水分携行や定時休憩などの対策は行われていたが、午後の休憩時に倒れているのが発見され、搬送先の病院で死亡した。
| 死亡 | 休業 | 不休 |
|---|---|---|
| 1人 | 0人 | 0人 |
※3 出典:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=100901)をもとに制作
- 炎天下でのチェーンソー作業という重筋作業を行っていたこと。
- 作業管理が不適切であったため、休憩のほか小休止をとることなく連続作業が継続されていたことにより疲労が蓄積していたものと考えられること。 など
- 炎天下で作業を行わせるときは、作業場所の近隣に日陰などの涼しい休憩場所を確保し、気温、作業内容、作業者の年齢・健康状態などを考慮して、作業休止時間や休憩時間の確保に努めること。
- チェーンソーを使わない他の作業と計画的に組み合わせ、チェーンソーの操作時間は1日2時間以内とし、連続操作時間は10分以内とするなどの作業標準を策定し、作業管理を徹底すること。
高年齢労働者を労働災害から守る
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