コンクリート廃材の破砕プラントでベルトコンベヤーに巻き込まれる
このページは厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」の労働災害事例をピックアップして、同じような災害が起こらないよう対応する安全関連製品を紹介しています。
| 業種 | その他の土石製品製造業 |
|---|---|
| 事業場規模 | 5~15人 |
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | コンベヤー |
| 災害の種類(事故の型) | はさまれ、巻き込まれ |
| 被害者数 |
死亡者数:1人 休業者数:0人 / 不休者数:0人 / 行方不明者数:0人 |
| 発生要因 |
(物) 防護・安全装置がない (人) 省略行為 (管理) 動いている機械、装置等に接近し又は触れる |
発生状況
この災害は、建築物の解体工事等で発生したコンクリートをクラッシャーで道路舗装用の路盤材に再生する作業で発生したものである。
災害発生当日、被災者は、午前8時のミーティングに参加した後、始業点検を実施し、次いで、通常の作業手順で、ドラグショベル、破砕プラント、クラッシャー及びベルトコンベヤー等を運転状態として作業を始めたが、被災者はベルトコンベヤーの回転部分の磁選機に鉄筋が付着していることに気がつき、それを取り除こうとした。午前8時15分頃、被災者がベルトコンベヤーのところにある磁選機のところで手招きをしているのをドラグショベルを運転していた同僚が発見し、2次クラッシャー操作盤まで行き、ベルトコンベヤーのスイッチを切った。このとき、被災者は、磁選機ドラムとその周辺の鉄板の間に、右腕を肩のつけ根から挟まれていた。
直ちに救急車で病院に搬送したが、右腕切断による大量出血で死亡した。
被災者が、なぜベルトコンベヤーの磁選機ドラムに挟まれたかは目撃者がいないので不明であるが、破砕するコンクリートに混じっている鉄筋を取り除く作業があるため、それを行なっていて挟まれたものと推定される。
原因
この災害の原因としては、次のことが考えられる。
1 電源を切り、機械を止めてから鉄筋を除去するという基本手順を怠ったこと
2 磁選機ドラムのあるベルトコンベヤーの回転部分の覆い等の防護措置が設置されていなかったことと、機械が自動的に停止するリミットスイッチを備えていなかったこと。
3 ベルトコンベヤーを非常停止させるためのリモコンスイッチを携帯していなかったこと。
4 稼働中のベルトコンベヤー上の異物などを取り除く場合、電源を切って機械を止めた上で作業を行うなどの作業手順が作成されていなかったこと。
対策
この災害は、建築物の解体工事等で発生したコンクリートをクラッシャーで道路舗装用の路盤材に再生する作業で発生したものであるが、同種災害防止のためには、次のような対策が必要である。
1 ベルトコンベヤーへの巻き込まれを防止するため、回転部分に覆い、囲い等を設けること。
2 リモコンスイッチの取扱い等非常時の措置について十分な教育を実施し、また非常時に実施できるよう訓練を行うこと。
3 安全管理体制を整備し、工場の機械設備の総点検を実施し安全装置の整備等を行うこと。
4 工場内の危険作業を選び出し、各作業ごとに作業手順書を作成して周知すること。
5 作業者に対して雇入れ時の安全衛生教育及び危険有害作業へ配置換えするときの特別教育を実施すること。
このような労働災害に 対応する製品
関連するリンク
- このページは、厚生労働省「職場のあんぜんサイト」「コンクリート廃材の破砕プラントでベルトコンベヤーに巻き込まれる」を基に制作しています。
