移動式クレーン組立ラインで、天井クレーンで吊ったブームを台座に取りつける作業中、ブームと台座にはさまれる
このページは厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」の労働災害事例をピックアップして、同じような災害が起こらないよう対応する安全関連製品を紹介しています。
| 業種 | その他の輸送用機械等製造業 |
|---|---|
| 事業場規模 | 30~99人 |
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | クレーン |
| 災害の種類(事故の型) | はさまれ、巻き込まれ |
| 被害者数 |
死亡者数:1人 休業者数:0人 / 不休者数:0人 / 行方不明者数:0人 |
| 発生要因 |
(物) 防護・安全装置がない (人) 無意識行動 (管理) 機械装置を不意に動かす |
発生状況
この災害は、移動式クレーンの組み立てラインで、床上操作式クレーンによりラフテレーンクレーンのブームを吊り上げて、車体台座に架装する作業を行っていた時にブームが突然振れて、台座内に入っていた作業者が、ブームと台座の間に頭部をはさまれたものである。
災害発生当日、被災者は同僚と二人ペアとなって、各々が床上操作式クレーン1台を操作し、計2台によってラフテレーンクレーンのブーム(吊り荷)を台座に架装する作業を行っていた。
午後1時から、吊り上げ荷重70トンの大型クレーンのブーム架装作業を開始し、1時15分頃、床上操作式クレーンでブームを台座近くの位置まで搬送した。その後、ブームの取り付け側にいた被災者は車体の台座内に入り、反対側にいた同僚に"搬送位置OK"という合図をした後、油圧ホース接続作業を開始した。合図を受けた同僚が操作スイッチを手放して、ホース接続作業を補助するために台座に向かった時に、ブームが突然振れて、被災者は頭部をブームと台座の間にはさまれた。
原因
この災害の原因としては次のようなことが考えられる。
1 被災者が床上操作式クレーンのペンダントスイッチに無意識に触れたこと
2 吊り荷の下方に入る作業方法としていたこと
3 吊り荷(ブーム)の位置調整終了後、被災者がペンダントスイッチの操作回路「切」ボタンを押していなかったこと
4 作業手順が明文化(作業マニュアル作成)されていなかったこと
5 ジブの荷振れを防止する措置が講じられていなかったこと
対策
この災害は、移動式クレーンの組み立てラインで、ラフテレーンクレーンのブームを床上操作式クレーンにより吊り上げて、車体台座に架装する作業を行っていた時にブームが突然振れて、台座内に入っていた作業者が、ブームと台座の間に頭部をはさまれたもので、同種災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 ブームと車体台座の過度の接近を防止する措置を講じること
2 ブームの下方に入らずにブーム架装作業ができる組み立て法に変更すること
3 組み立てラインの工程ごとに安全対策を検討し、検討結果を組み込んだ作業マニュアルを作成すること
4 安全衛生管理体制を整備すること
5 安全衛生教育を実施して、労働者に作業マニュアルの周知・徹底を図ること
6 元方事業者(移動式クレーンメーカー)は、構内下請け業者と緊密に協議し、その労働
者の安全確保に必要な指導を行うこと
このような労働災害に 対応する製品
関連するリンク
- このページは、厚生労働省「職場のあんぜんサイト」「移動式クレーン組立ラインで、天井クレーンで吊ったブームを台座に取りつける作業中、ブームと台座にはさまれる」を基に制作しています。
