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高年齢労働者の安全(エイジフレンドリー)

「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」パンフレット4ページ版が公開

「出稿者アイコン」 製造業のポータルサイト @engineer編集部 2025.09.17・公開
「エイジフレンドリーな職場のイメージ」

2025年5月、厚生労働省は働く高年齢者の特性に配慮した職場環境の整備を促すため、「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(エイジフレンドリーガイドライン)の4ページ版パンフレットを公開しました。高年齢者は身体機能の低下などにより、若年層に比べて労働災害の発生率が高く、休業も長期化しやすい傾向があることから、職場環境の改善が求められています。

ガイドラインの概要

事業者と労働者の両者に向け、具体的な取り組みを示されています。事業者に求められる事項として、安全衛生管理体制の確立から職場環境の改善、健康・体力の状況把握、安全衛生教育まで、5つの項目を挙げています。

「事業者に求められる取組の体系図」
出典:厚生労働省「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」

特に、職場環境の改善では、身体機能の低下を補う設備・装置の導入(ハード面の対策)と、高年齢者の特性を考慮した作業管理(ソフト面の対策)の両面からアプローチすることが示されています。

必要なアクション

事業者は、まず経営トップが対策に取り組む方針を表明し、担当者を指定するなど体制を明確化します。その上で、高年齢労働者の災害事例などからリスクを洗い出し、対策を検討することが求められます。

具体的な取り組みの例として、職場環境の改善(ハード対策)では通路の照度確保、床や通路の滑り対策、階段への手すり設置、リフト等の導入による重量物作業の抑制などが挙げられています。作業管理(ソフト対策)では、ゆとりのある作業スピードの設定、勤務形態・時間の工夫、休憩の確保、分かりやすい作業マニュアルの作成などが示されています。健康・体力の状況把握については、定期健康診断の実施に加え、事業場の実情に応じた体力チェックの機会を設け、労働者自身が体力の状況を客観的に把握できるよう支援することが求められます。

また、労働者自身にも、自らの身体機能や健康状況を客観的に把握し、事業者が実施する取り組みに協力するとともに、日ごろからストレッチやバランスの良い食事を心がけるなど、自らの健康づくりに取り組むことが必要です。

関連リンク、参考文献

この記事は、厚生労働省「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」4ページ版パンフレットを基に制作しています。

高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(厚生労働省)

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