製品・技術
三方向同時加振」とは
実際の地震波を忠実に再現する三次元振動制御技術
「三方向同時加振」とは、前後(X軸)・左右(Y軸)・上下(Z軸)の3つの方向に対して、同時に振動を与える試験技術です。
自然界で発生する地震は、単一方向の揺れではなく、水平波と縦波が複雑に絡み合った「三次元の振動」です。従来の1方向(一軸)や2方向(二軸)の試験では、各軸の振動を個別に加えて検証を行うのが主流でした。
しかし、実際の地震下で構造物や設備が受けるメカニズムは、三方向の揺れが同時に作用したときに最も過酷な負荷がかかります。三方向同時加振は、過去の観測波データ(東日本大震災、阪神・淡路大震災など)を忠実に再現し、限りなく実環境に近い条件で耐震評価を行うことを可能にします。
三方向同時加振を行うメリット
一方向試験と比較して、三方向同時加振試験には以下の決定的なメリットがあります。
- 複合ストレスによる破壊・脱落リスクの可視化
- 水平方向の揺れによる「引っ張り・ねじれ」と、垂直方向の揺れによる「跳ね上がり・圧縮」が同時に生じることで、一軸試験では再現できない結合部や固定具の破損、脱落リスクを早期に発見できます。
- 試験工程の大幅な短縮
- 従来の1軸試験機では、1方向の試験が終わるたびに試験体を90度・90度と設置し直す(付け替える)必要がありました。三方向同時加振なら、1回の設置で全方向の検証が完了するため、準備・段取りの手間と試験期間を大幅に削減できます。
- 耐震評価の信頼性向上と説得力のあるデータ取得
- 「実地震波のリアルな揺れに耐えた」という実績データは、意図しない破壊事故の未然防止だけでなく、自社製品の耐震性や安全性をアピールする強力なエビデンスとなります。
当社の設備・試験環境の特徴
お客様に安心して試験にお立ち会いいただき、スムーズかつ高精度な試験を実施できるよう、充実した施設環境を整えています。
- 見学・打ち合わせに配慮した「エントランス室内窓」
- 多角的な視点からの確認&モニターモニタリング
- 高重量の大型試験体に対応する搬入設備 など
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