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事例

近赤外分光法(NIR)を用いたビールの成分分析

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近赤外分光装置(NIR)  / 2022年05月31日 /  食品・機械 化学・樹脂 試験・分析・測定

ビールは穀物、通常大麦麦芽の発酵により製造される飲み物であり、人が最初に創り出したアルコール飲料であると言われています。

 

穀物や他の植物に関連もしくは由来するでんぷんの発酵により製造されるアルコール飲料の中でもビールはその種類が豊富です。ビール製造に用いる原料は地域により異なっており、その特徴(例えば、タイプや香り、色)は幅広く変化します。ビールは一般的には水、大麦麦芽、ホップおよびイーストにより造られます。他の調味料や糖分が添加されることもあります。ビールの主な構成成分は水であり、水源やその特徴がビールの質、例えば風味に重要な影響を与えます。

 

イーストは穀物から抽出される糖の代謝による発酵過程に用いられ、アルコールや二酸化炭素を含む多くの成分を生成します。ビールは4%から5%のアルコールを含む傾向がありますが、ビールのスタイルに依存してかなりの違いがあります。実際には、アルコール含有量が2%のものから20%を超えるビールもあります。ビタミン、アミノ酸、タンパク質、苦味酸など、幅広い成分を含む大変複雑なサンプルであるため、ビールの分析は簡単ではありません。製品の品質を保証するために特定成分の分析および品質検査が行われています。

 

従来法では、ビールの各成分を分析するのに個別の装置が必要となります。例えば、比重測定には比重計が必要です。アルコール成分および比重は通常では蒸留および比重瓶法のような標準法もしくは振動型密度測定と屈折率測定を組み合わせた分析装置を用いて測定されます。また色度および苦味度は光度測定により評価し、有機酸は酵素分析もしくは液体クロマトグラフィーを用いて測定し、高級アルコールはガスクロマトグラフィーを用いて分析します。これらの手法においてはサンプル前処理が必要となるため、ビールの分析には時間と費用がかかります。

 

この従来の分析法に代わる方法として、フーリエ変換近赤外分光法(FT-NIR)の活用があります。

 

こちらでダウンロードできるアプリケーションノートでは、Thermo Scientific製 Antaris II 近赤外アナライザーを用いることにより、サンプルの希釈や最適化が必要なく、1本のスペクトルから迅速に直接ビール中の複数成分を分析することができる例を紹介しています。

 

 

 

 

 

 

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