事例
ワインのアルコール分は、ぶどうに含まれる糖分が、酵母の働きにより発酵する工程で生まれます。市販ワインには、アルコールが10~14%程度含まれており、種類によってその濃度が若干異なります。地中海沿岸の温暖な地域ではぶどうの糖分が高く、15%程度のアルコール度数となります。
ワインは、アルコール度数によって、非発泡性(スティル)ワインと15~20%の酒精強化(フォーティファイド)ワインに大別されます。アルコール度数が直接酒税に反映される国もあり、アメリカでは14%を境に税率が変わるので、製造工場においてアルコール度数を精度よく分析する手法が必要となります。今回は赤外分光装置(FT-IR)を用い、測定領域を近赤外領域に拡張して迅速なアルコール度数の定量を試みました。近赤外分光法は、水分やアルコール分など、OH基を含む物質に対して非常に高感度であり、しかも非破壊で分析することが可能です。試薬を使わず、特別な前処理も不要で、ガラス容器を通してそのまま分析できるなどの長所を併せ持っています。
当ページでダウンロードできるアプリケーションノートでは、当社の Nicolet iS50 FT-IR分光光度計に光源やビームスプリッターなどの光学部品を切り替えて、測定領域を近赤外領域に拡張した装置を用いて、ワインのアルコール度数の定量分析を行った事例について豊富なデータと共に詳しく説明します。
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