事例
水銀カドミウムテルル(HgCdTe)合金を用いたMCT検出器は、赤外線検出に広く使用される半導体素子です。光の入射により電子が価電子帯から伝導帯に移動し、バイアス電流が変化することで光強度に比例した電気信号を生成します。
MCT合金の組成調整によりバンドギャップを変え、検出可能な波数範囲を制御できますが、スペクトル範囲と感度はトレードオフの関係にあります。例えば、MCT-B検出器はMCT-A検出器より低波数まで測定可能ですが、感度は約4分の1に低下します。MCT-A検出器(4,000~650 cm⁻¹)は多くの赤外顕微鏡アプリケーションに適していますが、MCT-B検出器の拡張スペクトル領域が重要となる場合もあります。例えば、金属酸化物や鉱物の分析では、低周波数のピークが不可欠となることがあります。
このページでダウンロードできるテクニカルノートでは、MCT-B検出器の有用性を二つの例
で説明し、Thermo Scientific Nicolet RaptIR+赤外顕微鏡において、ユーザー自身で交換可能なMCT検出器の利点を紹介します。
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