【工場・倉庫の猛暑対策】年度末予算で検討すべき熱中症対策製品の選定基準と調達時期
年度末の予算執行において、夏季の暑熱対策用品の早期調達は有効な選択肢となります。需要が高まる5月以降は、在庫不足や納期遅延が発生しやすいためです。
今の時期に手配することで、希望する仕様の製品を確実に確保できます。このページでは、配管工事が不要で、納入後すぐに稼働可能な3つの熱中症対策製品について、選定時の確認事項を整理しています。
熱中症対策
熱中症対策コーナー
大型ミストファン - 開放空間の冷却に
エアコンの設置が難しい開放的な空間や、トラックの出入りがある搬出入口付近では、大型ミストファンが選択肢となります。気化熱を利用するため、エアコンのような空調設備と比較して消費電力を抑制できる点が特徴です。
選定時の確認事項
- 到達距離:家庭用扇風機とは異なり、10mから20m先まで風を送る能力が必要です。設置予定場所の広さや、温度・湿度に応じた風量モデルを選定します。
- 給水方式:給水作業の頻度を減らすため、タンク容量が大きいモデル(目安として30~50L以上)、または水道直結が可能なモデルを確認します。
- ミストの粒子径:安価なモデルは水滴が大きく、床や製品を濡らして原因となります。屋内で使用する場合、濡れにくい微細な霧を発生させる製品であるか確認が必要です。
スポットクーラー:作業場の局所冷却に
定位置作業の冷却にはスポットクーラーが用いられます。ただし、本体からの排熱処理を適切に行わない場合、室温上昇を招く要因となります。
選定時の確認事項
- 排熱ダクトの仕様:本体背面から出る熱風を、屋外や天井付近まで逃がす必要があります。延長ダクトがオプションで用意されているか、ダクト径が設置環境に適しているかを確認します。
- 自動首振り機能:冷風が身体の一点に当たり続けることによる体調不良等を防ぐため、自動首振り機能の有無を確認します。
水冷服:高温環境下でも体温を下げる
ファン付き作業着は外気を取り込む仕組みのため、気温があまりに高い環境では冷却効果が低下します。炉前や溶接作業などの高温環境下では、「水冷服」が代替案となります。
選定時の確認事項
- 冷却方式:氷水が循環するチューブで身体を冷却する方式であれば、外気温の影響を受けにくくなります。
- 運用方法:凍結したペットボトルを交換するタイプは、専用の氷を作る手間がなく、運用が簡易です。
まとめ
高温の作業環境(鋳造や溶接など)や、無風状態を維持しなければならない塗装環境などでは、他の冷却方法等を検討することも視野に入れます。また、大型設備や特定のウェアは、シーズン直前になると調達が困難になる場合があります。在庫が用意され始める2月から3月の間に仕様確認と発注を行うことで、次年度の対策を円滑に進めることができます。
