タイヤの製造工程で、帯状ゴムの巻取機とコンベアとにはさまれ死亡
このページは厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」の労働災害事例をピックアップして、同じような災害が起こらないよう対応する安全関連製品を紹介しています。
| 業種 | ゴム製品製造業 |
|---|---|
| 事業場規模 | 1000人以上 |
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | ロール機(印刷ロール機を除く。) |
| 災害の種類(事故の型) | はさまれ、巻き込まれ |
| 被害者数 |
死亡者数:1人 休業者数:- / 不休者数:- / 行方不明者数:- |
| 発生要因 |
(物) 防護・安全装置が不完全 (人) 無意識行動 (管理) 不意の危険に対する措置の不履行 |
発生状況
この災害は、トラック用タイヤを製造する工程で、タイヤ製造用帯状ゴムの巻取機の内側に立ち入って、作業の準備をしていたときに発生したものである。
災害発生当日、被災者は、トラック用タイヤのサイドウオール(タイヤの側面)用帯状ゴムを製造するラインで作業を行っていたが、作業中に帯状ゴムの押出機が停止するトラブルが発生した。
被災者は、職長とともに押出機を一旦停止させ、トラブルの処理を行った後、帯状ゴムの押出し作業を再開し、製造ラインの手前にある第1巻取機による帯状ゴムの巻取作業を開始した。職長は、トラブル処理後、順調に製造ラインが稼動したことを確認してから製造ラインを離れた。
その後、被災者は、製造ライン後方の第2巻取機の準備作業のため、第2巻取機の内側に立ち入って作業を行っていたが、第2巻取台車の下部ドラムと誘導コンベアとの間にはさまれ、意識を失っているところを、通りかかった同僚の作業者に発見された。
被災者は、第2巻取機の内側に立ち入る際に、第2巻取機の運転切替スイッチを「手動」に切り替えるべきところを切り替えずに、「自動」運転状態のままにして立ち入っていた。当該工場では、非定常作業の安全作業手順を定めておらず、職場巡視及び労働者への安全衛生教育も十分に行われていなかった。
また、誘導コンベアには、作業者が危険範囲内に立ち入った時に自動停止させる安全装置は設置されていなかった。
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 被災者が、第2巻取機の内側に立ち入る際に、第2巻取機の運転切替スイッチを「手動」に切り替えるべきところを切り替えずに、「自動」運転状態のままにして立ち入ったこと
2 非定常作業時の安全作業手順が定められておらず、関係労働者に対する安全衛生教育も十分行われていなかったこと
3 安全管理者等による作業者の作業状況を把握するための定期的な職場巡視が十分でなかったこと
対策
同種災害の防止のためには、次のような対策が必要である。
1 巻取機の内側に作業者が立ち入った時に周辺装置が自動的に停止するセンサー等の自動停止装置を設置すること
2 巻取機の内側に立ち入る場合には、運転切替スイッチを「手動」に切り替えてから作業を行うこと及び非定常作業時の安全作業手順を定め、関係労働者に対する安全衛生教育を徹底すること
3 タイヤ製造作業においては、非定常作業等の予期せぬ事態の発生もありうることから、安全管理者等による定期的な職場巡視を行い、作業者の作業状況や設備の状況を把握するとともに、問題があれば直ちに改善すること
このような労働災害に 対応する製品
関連するリンク
- このページは、厚生労働省「職場のあんぜんサイト」「タイヤの製造工程で、帯状ゴムの巻取機とコンベアとにはさまれ死亡」を基に制作しています。
