サービスロボットの「関節・多自由度」部品におけるタスクに応じた動作設計
サービスロボットの「関節・多自由度部品」は、人間のような滑らかな動作や複雑な作業を可能にします。これらの部品は、単に動くだけでなく、高精度な位置決め、高速応答、そして過酷な環境下での耐久性が求められます。製造には技術とノウハウが必要です。
特有の機能要件
「関節・多自由度」部品に特有の動きとして、角度を変えた動きを繰り返し行うことがあります。そのため、設計段階からのシミュレーション、試作における検証、そしてミクロン単位での加工精度が必要となる場合もあります。
アクチュエータ、センサー、減速機が一体となったユニットでは、各要素の連携と調整が重要です。要件は以下の点に注意して検討する必要があります。
- 衝撃が加わった際の、力を逃がす構造
- 部品を集約した際のサイズはどの程度か
- 稼働範囲はどの程度か
- 試作、負荷試験までに掛かる時間(複雑な構造であるため)
高集積化とユニットとしての完結性
タイヤやグリップなどは「先端の部品」として、力を伝える役割に特化します。「関節・多自由度」は、「動きの源泉」であり、動力源(モーター)、力の増幅(減速機)、位置・速度の検出(エンコーダ)、そしてそれらを支える構造(ハウジング、軸受)が、極めてコンパクトな空間に一体化されている必要があります。委託製造を依頼する場合、どの部品をどこまで外部に委託するのかについて、検討しておくことが大切です。
部品交換のしやすさ、メンテナンスを設計の段階で検討しておく必要があります。