【Live配信 or アーカイブ配信 3/17】高分子延伸工程の解説と分子配向、力学特性の評価

＜セミナー　No.603414＞
【Live配信 or アーカイブ配信】

高分子延伸工程の解説と
分子配向、力学特性の評価

★分子配向形成の基本と配向の評価方法、形成メカニズムを解説します

■　講師
信州大学　繊維学部　先進繊維・感性工学科　准教授　博士（工学）　宝田 亘　氏

【ご専門】高分子成形加工（繊維・フィルム）

【ご略歴】

2000 博士（工学） 東京工業大学
2000-2007 東レ株式会社（合成繊維および炭素繊維の研究開発）
2007-2024 東京工業大学物質理工学院材料系 助教
2024- 現職

■　聴講料 ： 1名につき５５，０００円（消費税込・資料付き）
〔１社２名以上同時申込の場合１名につき４９，５００円（税込）〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくはお問い合わせください〕

■　プログラム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
【講演ポイント】
　高分子材料の中でも繊維やフィルム材料においては、製造工程に延伸工程を含み、この工程で分子配向を高めることが可能である。高分子成型品において特定の方向の物性は、分子の配向が支配的な因子であることが多く、延伸工程で形成される配向の制御が重要となる。本講座では、繊維とフィルムの延伸工程における分子配向形成の基本と、配向の評価方法、配向の形成メカニズムなどを解説する。

【プログラム】
１．高分子の分子配向と物性
　1-1 高分子鎖の形態とエントロピー弾性
　1-2 高分子鎖の配向と光学特性
　1-3 高分子鎖の配向と力学特性

２．繊維の延伸工程
　2-1 繊維の製造工程における配向形成
　　2-1-1 紡糸工程と延伸工程
　　2-1-2 紡糸工程における配向形成
　　　a. 高速溶融紡糸における配向形成
　　　b. 高速溶融紡糸における配向結晶化
　　　c. 高速溶融紡糸過程の数値解析
　　2-1-3 延伸工程における配向形成
　　　a. 多段延伸による配向形成
　　　b. 延伸による物性の向上
　　2-1-4 特殊な高分子における配向形成
　　　a. 超高分子量ポリエチレンのゲル延伸
　　　b. PHBHにおける微結晶延伸
　　　c. 液晶繊維の熱処理に伴う配向形成
　2-2 繊維の延伸による高強度化
　　2-2-1 繊維の延伸性と延伸糸物性
　　2-2-2 溶融構造制御による延伸性の向上
　　2-2-3 溶融構造制御における繊維構造解析

３．高分子フィルムの延伸工程
　3-1．高分子フィルムの延伸装置と延伸条件
　3-2．フィルムの延伸過程における分子配向形成
　　3-2-1 延伸過程における分子配向の形成と配向緩和
　　3-2-2 分子配向形成への延伸温度の影響
　　3-2-3 分子配向形成への延伸速度の影響
　　3-2-4 分子配向のモデル化
　　　a．応力光学則と修正応力光学則
　　　b．Multi-Mode Maxwell Model
　　3-2-5 多段延伸過程における分子配向形成
　　3-2-6 特殊な応答を示すポリマー
　3-3．フィルムの延伸過程における結晶化
　　3-3-1 PETフィルムの延伸過程における結晶化
　　　a. 一軸延伸過程
　　　b. 二軸延伸過程
　　　c. PETフィルムにおける分子配向と結晶化速度の関係
　　3-3-2 PENフィルムの延伸過程における結晶化
　　　a. 一軸延伸過程
　　　b. 二軸延伸過程
　　3-3-3. PLAフィルムの延伸過程における結晶化と延伸性
　　　a. PLAフィルムの延伸過程における結晶化
　　　b. PLAフィルムの多段延伸過程における結晶化と延伸性への影響

４．配向高分子の構造とその測定方法
　4-1．高分子繊維・フィルムにおける分子配向
　　4-1-1 繊維・フィルムにおける配向形態と配向度
　　4-1-2 繊維・フィルムにおける分子配向の測定方法
　　a. アッベ屈折率計
　　b. 偏光顕微鏡
　　c. 光変調法
　　d. エリプソメトリー
　　e. その他の手法
　4-2. 高分子繊維・フィルムにおける結晶配向
　　4-2-1 フィルムの結晶配向の特徴
　　4-2-2 WAXD測定による結晶配向度の測定
　　　a. 平板状センサーを用いた配向度測定法
　　　b. 極点図測定による配向度測定法

【質疑応答】

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