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生産ラインや大型設備など、分解・搬送せずに現地で肉盛り溶接、めっき補修
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事例

油圧シリンダーロッドのめっき補修事例

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油圧シリンダー めっき補修事例  / 2016年07月05日 /  エネルギー 鉄/非鉄金属 建設・プラント

小野精工のめっき補修なら大型設備、部品を現地で補修が可能です。

 

石炭アンローダー用全体起伏シリンダーロッド
クロムメッキの部分補修 事例

 

 

火力発電所内で海上シーバース上に設置された設備の、石炭アンローダー用起状シリンダーに傷が入り、対策として、シリンダー交換が検討されましたが、海上に設置されているため、シリンダーを船舶で運送する必要があります。そのため、取り外し・取り付け作業に使用する、船上可能な重機(クレーン)も必要となります。

 

多額の費用がかかってしまうため、シリンダーを分解せず、現地で補修が可能な手法が検討され、小野精工の部分めっき法「リペアトッププロセス」での補修が採用されました。

 

  

■ 石炭アンローダ用シリンダーロッドのめっき補修

※画像をクリックすると拡大されます

 

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補修前のシリンダー

補修前の状態

めっき液などの飛散防止

養生状態

めっき液などの飛散防止のため受けを取り付け、ロッド部はアルミテープで養生し、アースを取り付ける 

最大深さは0.04mm

補修部の深さ測定

深さは最大で0.04mm

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錆除去~ニッケル液まで

めっき処理液

錆除去液、不純物除去液、アルカリ脱脂液、クロム活性化液、Niボンディング液、ニッケル液(ニッケルタングステン合金) 

逆電解による錆・不純物の除去

錆・不純物を逆電解により除去

表面粗さ測定 Ra=0.8

錆除去後の表面粗さ測定
Ra=0.8

 

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脱脂・クロム活性化・Niボンティング後ニッケルタングステン合金メッキ

アルミテープでマスキング処理をし、めっき処理中

肉盛り溶接

マスキング内を厚めっきで処理

肉盛り溶接研磨後

研磨後のめっき部

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肉盛り溶接(2回目)

2回目のめっき処理

仕上げ研磨

3回目のめっき処理

傷部がなくなるまで研磨

最終研磨

ダイヤルゲージ測定しながら、また傷部が無くなるまで研磨

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研磨後の計測

補修完了後の測定ポイント(21箇所)

凹凸・表面粗さ測定

ダイヤルゲージおよび表面粗さ計で凹凸と表面粗さを測定:3回目(合格)
(+9マイクロ~-0.5マイクロで+36μ-36μの基準値で合格)

粗さ計で測定

表面粗さ計で測定(合格)
(Min0.2~Max0.6マイクロで基準値1,6マイクロ以下で合格 )

 

 

小野精工の部分めっき法「リペアトッププロセル」は、分解、取り付け作業の削減、高数短縮により、大きなメリットがあります。

 

工期やコストは、傷の深さや摩耗量などによって、様々ですが、通常のメーカー補修に比べ、工期は1/4、コストは1/3で対応可能です。


めっき補修のご依頼、補修についてご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。