事例
レオロジーとラマン分光法(RheoRaman)の同時測定を使用して、ココアバター(CB)の等温結晶化を調査しました。
ラマンスペクトルとレオロジーデータを同時に測定することで、分子レベルの相互作用と構造変化がバルクレベルの粘弾性特性の変化と直接相関していることが分かり、CBの多面的な結晶化挙動に関する独自の知見が得られました。
このマルチモーダル分析技術により、CBのバルクの機械的特性(G’、G”、およびtan(δ))を分子レベルの構造変化(2,882 cm-1のνs(CH2)モードおよび1,130 cm-1のνs(C-C)モード)とリアルタイムで直接相関させることが可能となりました。
各手法単独では、単一段階のプロセスは示唆されますが、2つの手法を組み合わせることで初めて、多相結晶化プロセスを明瞭に捉えることが可能となりました。この実験はCBの等温結晶化に焦点を当てていますが、ここで適用された基本原理は、ゲル化、重合、硬化挙動、およびその他のせん断誘起現象を含む幅広い材料プロセスへの適用が期待されます。
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