試験用の水生生物、微生物の供給について実際の事例をご紹介いたします。
うみの株式会社では、常時様々な水生生物、特に海洋生物の生産を行っております。
例えば、珪藻類やハプト藻類等の微細藻類、アコヤガイやカキ等の二枚貝類、試験用としてメダカやゼブラフィッシュ、カクレクマノミ等の魚類とこれらの餌料となる動物プランクトン等です。
これらの生産能力に期待されたお客様からのご依頼で、自社の研究・試験で使用される微生物を弊社にて生産、供給させていただいた、というケースについてご紹介いたします。
ケース1 水中微生物の殺滅装置の効果検証試験用生物の供給
船舶に搭載されるバラスト水処理装置や紫外線殺菌装置など、水中に混入する微生物の殺滅を目的とした機器類の効果検証を行う場合、試験を実施するたびに条件が異なると問題点の把握や改善効果を見ることはできません。
その為、試験に使用する水やそこに含まれる微生物を一定に保つ必要があります。
ここで、水質については化学的に同じものを用意することは比較的容易ですが、微生物については種類、密度等を一定にして保存することは容易ではありません。
そこでこうした試験を行う際は、含まれるべき微生物を選択したうえでこれを別途調整し、試験前に混ぜあわせる、ということが必要になります。
うみの株式会社では、こうした試験に用いるための微生物、特に植物プランクトンおよび動物プランクトンの供給を行っております。
【 微細藻類、動物プランクトン供給事例 】
・緑藻類(ex.テトラセルミス)
・珪藻類(ex.スケレトネマ)
・輪形動物類(ex.シオミズツボワムシ)
・甲殻類(ex.アルテミア)
などです。
お客様のご要望に従い、植物プランクトンであれば種株を、動物プランクトンであれば卵や親生物を入手し、自家繁殖して必要な生物量まで増殖、育成し、納品いたします。
一度の試験で1,000L容量以上使用されるケースであっても十分対応させていただける供給力を有しているため、多くのご依頼に対応できると自負しております。
ケース2 試験サンプルとしての水生生物の供給
一般に水生生物は繁殖期を有しているため、特定の成長段階のものやそもそもその種自体を自然環境から採捕するときに季節性を考慮しなければなりません。逆にいうと、特性の条件にある生物で実験を試みる場合、その採捕可能な期間を逃すと翌年の同時期まで実験自体行うことができなくなります。
そこでうみの株式会社では、ご要望に応じて自家繁殖できる生物についてはこれを通年で生産し、供給するという対応もしております。
例えば特定の酵素を研究する場合や、共生細菌の研究をする場合、急性毒性試験などのテストガイドラインで推奨種となっている生物等が対象となります。
【 微細藻類、動物プランクトン等の供給事例 】
・カキ類幼生(毒性試験)
・海産甲殻類(毒性試験)
・特定系統のヒメダカ受精卵(影響評価試験)
・深海魚(細菌研究)
など様々です。
基本的には自家繁殖できるものが多くなりますが、自然採捕で得られる水生生物について、ご依頼に応じて手配させていただくことも可能です。
>> 試験用海水生物サンプルの生産・提供サービスの詳細はこちら
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生物試験を実施したいが、ノウハウや設備、サンプルの調達ができないといったことでおこまりでしたら、ぜひうみの株式会社へお問い合わせください。
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