事例
水圏環境改善資材の開発に伴う試験事例
近年、貧栄養化や富栄養化、気象条件の変化等様々な理由により水域の環境が以前よりも悪化した、という声をよく聞きます。
この問題に対し、特定の成分を供給する資材や海底生物叢を豊かにすることを目的とした資材開発のお手伝いをさせていただいた事例をご紹介いたします。
環境改善資材は、農業の分野で土壌の再生等を目的に様々な製品が開発され、市場に普及しておりますが、水圏環境をターゲットとした資材はそれほど多く普及しておりません。
そんな中、植物原料を主体とした農業用環境改善資材を海域の環境改善に使えないか検証してほしいとご依頼をいただき、弊社でその可能性の検証を実施いたしました。
ターゲットとする改善効果は様々考えられましたが、弊社においては、
・海水生物に対する毒性評価
微細藻類、動物プランクトン、甲殻類、魚類等に対する毒性評価
・海底のヘドロ化に対する簡易効能評価
硫化物が発生する条件下における防止効果
・海水生物が摂取した場合の影響評価
成長・増殖促進能等の検証
などをご提案、実施し、またこれらラボ試験に加え、実際の干潟域における敷設効果を底生生物叢の変化から検証いたしました。
現在、この試験結果の再現性を得るための試験を他の生物や海域において進めているところです。
弊社は自社で被験生物を入手、飼育できるインフラがあるだけでなく、全国の水産現場や関係者にネットワークを有しており、様々なご依頼に対応してまいりました。
既存製品の新たな用途開発など、もしご興味がありましたら是非一度ご相談ください。
【このページの関連ページ】
- サイト内検索
- うみの株式会社
- ページカテゴリ一覧
- 新着ページ
-
- 薬理薬効試験 (2018年07月28日)
- 慢性毒性試験 (2018年07月27日)
- WET試験(全排水毒性試験) (2018年04月18日)
- 生分解性試験 (2018年04月18日)
- 急性毒性試験 (2018年04月18日)
- 三倍体マガキ種苗のご紹介 (2017年12月13日)
- 【環境:機能性評価】塗料の開発事例 (2017年12月11日)
- 【環境:試験用生物】バラスト水処理装置開発事例2 (2017年12月11日)
- 【環境:影響評価】海水環境改善資材の開発事例 (2017年12月08日)
- 【藻類:生産法開発】食品原料開発事例2 (2017年12月07日)