バラスト水処理装置開発に要する微生物供給
バラスト水はプランクトンや細菌などの様々な微生物を地域を超えて移送してしまい、地域生態系を脅かす原因になりえるとされることから、バラスト水管理条約において条件を満たす船舶においては処理装置の設置が定められております。
このバラスト水処理装置開発において性能を評価する為にはまとまった量の微生物が必要となりますが、弊社でこれを供給した事例についてご紹介いたします。
■指定種を増殖し納品
弊社では、バラスト水処理装置の機能性評価に必要な生物種のうち、いわゆるプランクトン以上のサイズの生物について供給が可能です。以下、一連のバラスト水処理装置開発に利用できる過去に弊社生産実績のある生物種i一例を示します。
・ツボワムシ( Brachionus calyciflorus )
・シオミズツボワムシ( Branchionus plicatilis )
・アルテミア( Artemia salina )
・マガキ幼生( Crassostrea gigas )
・ムラサキイガイ幼生( Mytilus galloprovincialis )
・ミドリイガイ幼生( Perna viridis )
・テトラセルミス( Tetraselmis tetrathele )
・スケレトネマ( Skeletonema costatum )
・イカダモ( Scenedesmus sp. )
・キートセロス( Chaetoceros sp. )
以上の生物について、規定の生物密度に調整した飼育水もしくは培養液を、毎週数トン、といった頻度・容量で供給することが可能です。
その他の生物についても、ご要望があればできる限り対応しております。
■試験実施まで可能
試験生物の供給は、生物輸送のコストと輸送中の変質(斃死等)等のリスクが伴います。これを解決する為、弊社では試験機を弊社内に持ち込み、培養・増殖した生物をその場で試験に供する、という事も承っております。
屋内で試験を実施する場合、最大で10m×5m程度のスペースを確保し、100もしくは200V電源から電力を供給し、フィルター濾過海水をかけ流し状態で供給しながらの試験実施が可能です。試験には弊社職員もサポートで立ち合い、データ採取等お手伝いさせていただきます。もちろん、その場で試験機処理前後の被験生物の状態確認も行えるため、効率的な試験実施が可能です。
その他、「こういうことが出来ないか」とご相談いただければできる限りご期待に沿えるよう尽力いたします。もしご興味があれば、ぜひ一度お問い合わせください。
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