プレス機械で加工中に材料を取出そうとしたとき、スライドが下降し被災
このページは厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」の労働災害事例をピックアップして、同じような災害が起こらないよう対応する安全関連製品を紹介しています。
| 業種 | その他の電気機械器具製造業 |
|---|---|
| 事業場規模 | 300~999人 |
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | プレス機械 |
| 災害の種類(事故の型) | はさまれ、巻き込まれ |
| 被害者数 |
死亡者数:- 休業者数:1人 / 不休者数:- / 行方不明者数:- |
| 発生要因 |
(物) 設計不良 (人) 無意識行動 (管理) 安全装置をはずす、無効にする |
発生状況
この災害は、圧力能力80トンのプレス機械(自動送給、取出し)による家電部品の加工中、下型に材料が残りプレス機械の運転が停止したので、これを取出そうとしたとき、光線式安全装置(以下「安全装置」という。)のスイッチを切っていたため、スライドが下降し被災したものである。
災害発生当日の午前中、80トンプレス機械単独による部品加工のためプレス機械作業主任者から切替えキーを借り、安全装置をオフにし金型を取替え・調整し、加工を行った。このとき、金型が安全装置と干渉するため加工中オフにし両手操作方式で加工作業を行った。
同日午後、引続き安全装置をオフにして、80トンプレス機械と400トンプレス機械を連結して金型取替え・調整後、「自動プレス」として加工を開始した。このときの安全措置としては、安全囲いを取付けたのみであった。
加工中に下型に材料が詰まり自動送給が停止した。これを取出そうとして安全囲いを取り外し、残材料を取出そうとしたときスライドが下降し被災した。
なお、被災者の所属するA社は、電気機械器具製造業のB社の構内下請としてB社の設備を使用して、プレス加工の作業を請け負っているものである。
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 材料が下型に詰ったため安全囲いを取り外し、とっさに危険限界に手を入れ材料を取出そうとしたとき、下型に取付けられているセンサーが作動し、プレス機械が作動状態となりスライドが下降したこと。
2 金型と安全装置が干渉するため、安全装置をオフにしたが、このことをプレス機械作業主任者と十分協議等を行っていなかったこと。
3 加工中の材料の詰り等の異常時の作業標準が定められておらず、プレス機械作業主任者への連絡もなかったこと。
4 切替えキーについては、加工中、安全装置をオフの状態でスイッチに差し込まれた状態になっており、切替えキーの保管が確実に行われていなかったこと。
5 非定常作業についての安全教育が不十分であったこと。
対策
同種災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 プレス作業を行わせる際は、安全囲い、光線式安全装置、両手操作式安全装置を確実に使用するように安全管理体制を確立すること。
2 特に上記を確実にするため、下記のプレス機械作業主任者の職務を履行できるよう権限を付与すること。
[1]
安全装置を点検すること。
[2]
プレス機械に異常が発生したときは、必要な措置をとること。
[3]
切替えキーを保管すること。
[4]
金型の取付け、取りはずし及び調整作業を直接指揮すること。
3 異常時、非定常作業について作業標準を整備すること。
4 災害のあった事業場は、元請会社から設備の貸与を受けて営業しているが、元請事業場も、関係請負者が法違反しないよう必要な指導を行うこと。
このような労働災害に 対応する製品
関連するリンク
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