製品・技術
マグネシウムについて
マグネシウムは、地球上で6番目に豊富に存在する元素であり、私たちの体にも不可欠なミネラルです。銀白色の軽金属で、様々な産業で利用されています。
マグネシウムは、炎に接触すると猛烈に燃焼する危険性を秘めた金属で、高温時の水との接触は可燃性ガスの発生の原因となります。これにより、火や水が近くにある環境での加工は避けるべきであり、換気と残留する切り粉の整理に関しても厳格な管理が求められます。
マグネシウムの機能特性
- 軽さ
マグネシウムの比重は1.7で実用金中で最軽量です。
代表的な金属の比重は、アルミニウムが2.7、チタンが4.5、亜鉛が7.1、鉄が7.9です。 - 熱伝導性・電気伝導性
熱伝導率が高く、熱を効率的に伝えられます。
電気伝導率も高く、銅の約40%。電子部品などに使われます。 - 切削性
マグネシウムは鉄やアルミニウム合金などに比べ切削抵抗が小さく、切削加工がしやすい金属です。 切削所要時間が小さく、工具寿命も長くできます。 - 反応性
空気に触れると酸化されやすく、燃えやすい性質があります。
マグネシウムの使用用途
- 自動車産業:車体部品、ホイールなど、軽量化が求められる部品に利用されます
- 航空宇宙産業:航空機部品、人工衛星など、軽量化と高強度が求められる部品に利用されます
- 電子機器:電子部品、バッテリーなど、軽量化と高導電性が求められる部品に利用されます
- 医療分野:人工骨、歯科材料など、生体適合性が求められる医療器具に利用されます
- その他:合金、マグネシウム電池、花火など、様々な分野で利用されています
マグネシウムの特性
一般的性質 | 組成 | Mg |
色 | 銀白色 | |
熱的性質 | 熱伝導率 | 約156 W/m·K |
比熱容量 | 約1.02 J/g·K | |
融点 | 650℃ | |
沸点 | 1090℃ |
マグネシウムは燃えやすく、加工の際にも注意点がありますが、マグネシウムの基本的な物理的特性と性質を十分理解し、安全な取扱いと設備により、極上の実用金属としての価値を発揮します。
株式会社フラスコでは、昭和48年の創業依頼、一般産業用機械部品の設計・製作・組立をはじめ、マグネシウムやタングステン、ジルコニウムなどの金属加工を行なってきました。
精密切削加工でお困りの際はお気軽にお問い合わせください。
- サイト内検索
- 新着ページ
-
- アルミニウムの特徴や主な用途 (2024年11月08日)
- モリブデンの特徴や主な用途 (2024年11月07日)
- マグネシウムの特徴や主な用途 (2024年09月04日)
- 資料の一覧 (2024年09月02日)
- ハフニウムの特徴や主な用途 (2024年08月19日)