製品・技術
ベークライトについて
ベークライトは、1907年にレオ・ベークランドに博士よって発明された世界初の合成樹脂(フェノール樹脂)です。熱硬化性樹脂の一種で、熱を加えると硬化して形状が固定され、再度熱を加えても溶けないという特性を持ちます。
ベークライトの種類は主に、紙を基材とした「紙ベークライト」、布を基材とした「布ベークライト」があります。
ベークライトの機能特性
- 耐熱性
高い耐熱性を持ち、150~200℃程度の温度でも強度が保たれます。 - 電気絶縁性
優れた電気絶縁性があり、電気機器や配線材に適しています。 - 耐薬品性
酸やアルカリなどの薬品に強い抵抗力を持っています。 - 機械的強度
布ベークライトは紙ベークライトよりも強度が高く、耐衝撃性などが求められる用途には布ベークライトがよく使用されます。
ベークライトの使用用途
- 電気・電子機器:スイッチ、ソケット、コネクタ、絶縁板など
- 自動車部品:エンジン部品や内装部品など
- 日用品:食器やキッチン用品、カメラの筐体など
- 産業用途:機械部品、絶縁材料など
紙ベークライトと布ベークライトの比較表
材料種類 | 紙基材 | 布基材 |
材料種類 | 紙基材 | 布基材 |
JIS規格(JIS K6911) | PL-PEM | PL-FLE |
比重 | 1.25~1.5 | |
絶縁抵抗(常態)(MΩ) | 5×102以上 | 103以上 |
曲げ強さ(層に垂直)(MPa) | 98以上 | 79以上 |
アイゾット衝撃強さ(層に並行)(J/cm) | 0.20以上 | 0.3以上 |
吸水率(厚さ0.5mm)(%) | 6.2以下 | 5.8以下 |
※PL-PEM:電気及び機械用
※PL-FLE:電気及び機械用
ベークライトは、現在でも様々な分野で利用されている重要な材料です。
株式会社フラスコでは、昭和48年の創業依頼、一般産業用機械部品の設計・製作・組立をはじめ、ハフニウム・チタンやタングステン、ジルコニウムなどの金属加工を行なってきました。
精密切削加工でお困りの際はお気軽にお問い合わせください。
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