Ti電極での放電加工による新表面硬化法の開発
~ 金型表面・刃物の耐摩耗性の向上 ~
工具や金型の長寿命化のために様々な表面処理方法が開発されており、大きな効果を上げているが、これらの表面処理方法の大きな問題点として、装置の導入の費用が極めて高価である事があげられる。
そこで、放電加工は工作物の除去加工を行うための技術であるが、放電加工による放電生成物を利用する新しい技術について検討することとした。
超硬エンドミルの刃先に放電表面処理
密着力の大きい高硬度の表面改質層を形成
放電焼結によるチタン電極にて形彫り放電加工を実施した時、工作物表面に電極のチタンと加工油の熱分解によって生じた炭素とが化合して炭化物のTiCとなり、転移付着して密着力の大きい高硬度の表面改質層を形成することが期待できる。
耐摩耗性向上のための実験を実施
どのような電気的条件で加工を施すと厚く高硬度な改質層を得ることができるのか、各種条件下で実験を実施し評価を行い、この結果から、最適条件を見いだした。
さらにこの結果を金型表面の耐摩耗性並びに、刃物の耐摩耗性の向上等に活用する事を目的に実験を実施した。
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■(財)広島市産業振興センター 自動車関連新技術支援事業「新型加工技術研究会」
◆共同研究機関
広島市工業技術センター
(有)寄高技術研究所(アドバイザー)
シージーケー (株)
チューリップ(株)
(株)久保田鐵工所
(株)明光堂
(株)真末鉄工所
(株)めいでん
(有)平長鉄工所
松本重工(株)
中国工業技術研究所
(株)橋川製作所
◆研究開発期間
1999年8月~2001年3月
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