BioTectorシリーズ(B3500シリーズ、B7000、B7000i) :オンラインTOC計
- B3500シリーズ:工場排水用オンラインTOC計(全有機炭素計)
- B7000:プロセス水・排水向けオンライン全有機炭素/全窒素/全リン計(TOC/TN/TP計)
- B7000i:困難なアプリケーションでも 正確な結果を得ることができるオンラインTOC計
工場排水用オンラインTOC計(全有機炭素計)
BioTector(バイオテクター)
シリーズ
B3500シリーズ
- 工場排水向け
BioTectorシリーズの中でも、B3500シリーズは、低濃度サンプルに特化することで、B7000と同様の湿式二段階酸化方式を小型化/低価格を実現しました。<br>流入水・プロセス水・再利用水・排水の測定に幅広く利用が可能です。
流入水を測定することで前処理方法に関する知見を得る、プロセス水の測定は品質管理や設備内の機器の保全にも役立てる、再利用水の水質浄化コストの削減や排水測定によるコンプライアンス順守など、設備のあらゆる場面で多様な活用されています。
用途やサンプルの状況により、3タイプからお選びいただけます。
詳しくはお問い合わせください。
モデル | B35000ul | B35000c | B35000e |
TOC測定レンジ | 0-5ppm | 0-100ppm | 0-1000ppm |
最大流路数 | 2 | 2 | 1 |
測定時間 | 5分~ | 5.5分~ | 7.5分~ |
粒径 | 100μm | 100μm | 100μm |
3.2mmチューブ | ○ | ○ | ○ |
セルフクリーニング | ― | ― | ○ |
最大塩分濃度 | ― | ― | 4% |
点検・校正 | 6ヶ月 | 6ヶ月 | 6ヶ月 |
TOC計B3500シリーズの主な特長
- B7000と同様の湿式二段階酸化方式を継承
- 簡単メンテナンス&校正(6か月ごと)
- 低濃度サンプルに特化することで小型化/低価格を実現
- リモート制御リレー入力標準装備
- 試薬消費量が少なく、パーツは簡素化(ランニングコスト低減)
- オンライン2流路まで拡張可能(B3500c)
■B3500ul(低濃度モデル:0~5ppm)
- 超純水用途でppbレベルの信頼性の高い高精度なTOC分析
■B3500c(標準モデル:0~25ppm、オプション:0~100ppm)
- 凝縮水アプリケーションのTOC分析における最高の稼働率と信頼性
■B3500e(高濃度モデル:0~250ppm、オプション:0~1,000ppm)
- 水質規制におけるTOC要件を満たすために、
最終的な廃水および排水のモニタリングに最適な装置 - セルフクリーニング機能で高濃度にも対応
■防爆対応(オプション)
- ATEX: : Ex II 3G Ex pz T4
- ETL: Z-Purge Class 1 Div 2 Groups A-D T4
※ATEX Zone 2認証は、以下の装置ではご利用いただけません。
B3500e、およびアクセサリーのバイオテクターコンプレッサー、ベンチュリーサンプラー、バキュームサンプラー
TOC計B3500シリーズの仕様
測定項目 |
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測定原理 | 湿式二段階酸化 (特許取得済みヒドロキシラジカル+マンガン触媒) |
検出方式 | NDIR |
最大流路数 | 2(B3500eのみ1)+オフライン流路付 |
測定レンジ |
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再現性 |
■B3500ul
■B3500c
■B3500e
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測定時間 |
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測定サンプル量 |
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サンプル水 | サンプル容器(オプション)まで供給 *TOC計4m範囲 |
サンプル温度 | +2~60℃ |
サンプル粒子径 | 最大100μmまでの柔らかい粒子 |
標準機能 | オイルフリー圧縮空気(要除塵、要除湿) 露点温度-20 ℃、空気圧力 1.5bar/G、 最少流量 8.4m³/h、平均消費量 5.4m³/h |
ディスプレイ | バックライト付LCD 表示言語:英語 |
アナログ出力 | 4 - 20mA × 最大4(TOC 4流路、他任意設定可) 負荷抵抗:500 Ω |
デジタル出力 | c接点×2 、aまたはb接点 × 最大4(任意設定可) 負荷抵抗:1A 30V DC |
データ保存 | SDカードスロットル×1、 測定データ 9999件、故障データ 99件 |
試薬 |
■B3500ul
■B3500c
■B3500e
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外形寸法 |
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重量 |
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電源電圧 | AC 100 - 120V または AC 200 - 250V 50/60 Hz |
消費電力 | 100W |
工場排水用オンラインTOC計(全有機炭素計)
TN/TPを希釈なし・高濃度でも、短時間でTOCと同時測定が可能
オンライン全有機炭素(TOC)計 BioTector(バイオテクター)シリーズは、独自に開発した強力な酸化力を持つ「湿式二段階酸化方式」を用いたTOC計です。
困難といわれる塩化物やカルシウムを含んだ排水、高SSのTOCの測定においても「詰まり、故障、メンテナンス・校正が頻繁」などの課題を解決し、確かな測定を実現するとともに、労務コストを削減します。また一般的な燃焼式のTOC計と比較し、エネルギーコストが1/5以下のため、SDGsの実現にも寄与します。
BioTectorシリーズの中でも、B7000は特に困難なアプリケーションでも正確な結果を得ることが可能な上、TN/TPを希釈無しで同時測定が可能です。
セルフクリーニング機能が標準装備されており、チューブの詰まりや洗浄から解放されます。また、防爆対応機種他、多様なオプションをご用意しています。
TOC計B7000の主な特長
- B7000i と同等の測定機能を有し、同時にTN/TPの測定可能
- オプションでTOC,TNを最大6流路まで、TNは最大3流路まで同時測定可能
- サンプラーや、サンプルポットなどのオプションあり
- 湿式二段階酸化方式の動作原理紹介ビデオ
■TN(全窒素)の測定
TOC分析過程において、同時に窒素化合物は硝酸塩に分解。
TOC測定が終わったサンプルは測定セルへ送られ、硝酸塩に合わせた217nmの波長の吸光光度法により測定。
吸光光度計のフラッシュ光源が点灯し、硝酸イオンからTN値を測定。
■TP(全リン)の測定
TOC分析過程において、低級リン酸化合物はリン酸塩に分解。
測定後のサンプルはTPボイラーへ送られ、100℃で約6分間加熱、残りのポリ・リン酸化合物も加熱・加水分解。
TP試薬を添加し、サンプルは更に45℃で加熱され測定セルへ。
リン酸塩に合わせた405nmの波長の吸光光度法により測定。吸光光度計のフラッシュ光源が点灯し、オルト・リン酸イオン(PO₄3-)からTP値を測定。
TOC計B7000の仕様
測定項目 |
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測定原理 | 分解酸化方式
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検出方式 |
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最大流路数 |
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測定レンジ |
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再現性 | 読み値の±3%または測定レンジに応じた代表値のどちらか大きい方 |
測定時間 |
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測定サンプル量 | 最大10mL/ 1 測定(濃度レンジにより自動調整) |
サンプル水 | サンプル容器(オプション)まで供給 ※TOC計 4m範囲 |
サンプル温度 | +2~60℃ |
サンプル粒径、 処理不要物濃度 |
最大2mmまでの柔らかい粒子、 塩濃度30%、カルシウム濃度12% |
標準機能 | 自動洗浄機能(測定後酸廃液によるサンプルライン逆洗浄方法) ゼロチェック機能 グラブサンプル機能 |
ディスプレイ | バックライト付LCD 表示言語:英語 |
アナログ出力 | 4 - 20mA × 2、TOC 負荷抵抗 500Ω *オプションにより最大6 |
デジタル出力 | 警報出力×2(任意設定可)、Fault×1(固定)、 負荷抵抗 1A 30V DC *オプションにより最大7 |
シリアル出力 | RS232×1 |
データ保存 | SDカードスロットル×1、 測定データ 9999件、故障データ 99件 |
試薬 |
■TOC
■TN
■TP
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外形寸法 | W750×H1,250×D320(mm) *Hはオプションにより最大1,750mm |
重量 | 90kg *オプションにより最大120kg |
電源電圧 | AC 100 - 120V または、AC 200 - 250V 50/60Hz |
消費電力 | 300W |
工場排水用オンラインTOC計(全有機炭素計)
高い塩濃度やカルシウムを大量に含んだ海水や浄水などの環境にも対応した工場排水用TOC計です。これまで測定が難しかった塩分、パーティクル、油分を含むサンプルのTOC測定に対応できます。
最大20,000ppmまでの高濃度、最大6ラインを同時に取り込むことができる拡張性があります。特許取得の二段階湿式酸化方式により、99.7%の高い稼働率と信頼性により、工場の維持運営コストの低減に貢献します。
測定ごとに自動で行うセルフクリーニング機能がTOC計の汚れによる目詰まりを防ぎ、バクテリア等の発生や高粘度の油脂類の付着も抑え、メンテナンスフリーを実現しました。
従来の燃焼式TOC計と比較して、TOC計のメンテナンス作業の負荷軽減とランニングコストを30%~50%の削減ができます。(当社試算)
TOC計B7000iの主な特長
- 強力な酸化剤であるヒドロキシラジカル(•OH)と、マンガンを触媒として使用する湿式二段階方式により有機物を完全に酸化
- 独自のセルフクリーニング機能で、高濃度サンプルでも目詰まりなし
- 粒径2mmまでの繊維状物質を含む固形物や脂肪、油分、塩分が入ったサンプルを、希釈なしで測定可能
- 99%以上の稼働率を保持し、定期メンテナンスは半年に1回でドリフト率は年に5%以下
- 湿式処理で高濃度塩水(最高30%)や高カルシウム(最高12%)に対応
- 6流路まで対応
■防爆対応(オプション)
- ATEX: Ex II 3G Ex pz T4
- ETL: Z-Purge Class 1 Div 2 Groups A-D T4
※ATEX Zone 2認証は、以下の装置ではご利用いただけません。
B3500e、およびアクセサリーのバイオテクターコンプレッサー、ベンチュリーサンプラー、バキュームサンプラー
TOC計B7000iの仕様
測定項目 |
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測定原理 | 湿式二段階酸化(ヒドロキシラジカル+マンガン触媒) |
検出方式 | NDIR |
最大流路数 | 最大6(1,2,4,6)流路+グラブサンプル流路付 |
測定レンジ |
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再現性 | 表示値の±3%または上記測定レンジ()値のどちらか大きい方 |
測定時間 | 6.5分~ ※濃度などによる |
測定サンプル量 | 8mL/1測定 |
サンプル温度 | +2~60℃ |
サンプル粒径、 処理不要物濃度 |
最大2mmまでの柔らかい粒子、 塩濃度30%、カルシウム濃度12% |
標準機能 | 自動洗浄機能(測定後酸廃液によるサンプルライン逆洗浄方法) ゼロチェック機能 グラブサンプル機能 |
ディスプレイ | バックライト付LCD 表示言語:英語 |
アナログ出力 | 4 - 20mA×2、TOC 負荷抵抗 500Ω *オプションにより最大6 |
デジタル出力 | 警報出力×2(任意設定可)、Fault×1(固定)、 負荷抵抗 1A 30V DC *オプションにより最大7 |
シリアル出力 | RS232×1 |
データ保存 | SDカードスロットル×1、 測定データ 9999件、故障データ 99件 |
試薬 |
|
外形寸法 | W750× H1,250×D320(mm) *Hはオプションにより最大1,750mm |
重量 | 90kg *オプションにより最大120kg |
電源電圧 | AC 100 - 120V または、AC 200 - 250V 50/60Hz |
消費電力 | 300W |
■ホワイトペーパー
「オンラインでTOC(全有機炭素)を計測」
■BioTector(バイオテクター)が選ばれる理由
- 独自技術の「湿式二段階酸化方式」により、燃焼式と同等の酸化力を実現
- セルフクリーニング機能と3.2mmのサンプルチューブで目詰まりなし
- 希釈なしで塩分濃度30%、カルシウム濃度12%まで測定が可能(B7000シリーズ)
- 通常の校正周期は6か月に一度、メンテナンス費や労務コストを削減
- エネルギーコストは約1/5(燃焼式と比較)
自動車・同附属品製造業でよく使用される、切削油、研削油、洗浄剤、洗浄水、離型剤、潤滑油などが混合した複雑な排水を処理されている場合も、BioTectorは測定が可能です。
TOC測定をオンライン化したののの、分解洗浄やメンテナンスのために、定期的に測定を停止しなければならないことで、オンライン測定装置が本来持つ「迅速なデータのフィードバック」のメリットが享受できていない、というお悩みはございませんか。
ご検討の場合、装置のデモを行っていただくことが可能です。お気軽にお問い合わせください。