日本非破壊検査株式会社

放射線透過試験(RT)
身体の内部の異常を発見する方法として、医療分野で早くから使用されてきたのがエックス線による透過写真。非破壊検査においても重要な機器や配管の内部欠陥を検出するのに優れた検査方法をして、広く利用されています。

電磁誘導試験(ET)
交流電流を流したコイルによって導電性のある試験体に渦電流を発生させ、その乱れを検出することで表層部の欠陥や材質の違いなどを判別します。試験体に接触させることなく、高速での検出が可能なため、石油化学プラントなどの熱交換器細管、航空機外殻の割れの検査などに利用されています。

磁粉探傷試験(MT)
検査する場所に付着させた微細な鉄粉に、強力な磁石によって磁場を発生させ、現れた不規則な模様（磁粉模様）を詳細に観察。表面や溶接部の欠陥を発見すます。表面上の微小な傷や表面近くにある欠陥を検出するのに優れています。

その他の検査方法
このほかにも、磁粉探傷試験では困難なものの表面を検査する浸透探傷試験、超音波を使って鉄鋼の腐食状態を調べる超音波厚さ測定、構造物に作用している応力を測るひずみ測定、もっとも基本的な検査方法である目視試験や新しい技術のアコースティックエミッションなどがあります。

超音波探傷試験(UT)
魚群探知器や出産前の胎児の診断でもお馴染みの超音波。非破壊検査では、人間の耳に聞こえない高い周波数の音波を物体内に送り出し、その反射エコーをブラウン管に表示する方法で内部の異常や欠陥を探りだします。近年、ビルなどの鉄骨の検査に導入され、急速に適用範囲が拡大しています。