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石膏鋳造

石膏鋳造の製作工程

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石膏鋳造  / 2022年01月24日 /  自動車 産業機械機器 ロボット

石膏鋳造の製作工程

 

金型を使わない石膏鋳造は、抜き勾配なしでも製作が可能です。

精密な鋳造試作品、少量生産品を短納期、低コストでお届けできる石膏鋳造法の製作工程をご紹介します。
石膏鋳造による製品は抜き勾配ゼロでも対応可能です。

 

 

工程

 

金型無しで、アルミダイカストと同等のクオリティを実現
石膏型(金型なし)による石膏鋳造法は、アルミダイカストと同等のクオリティを実現できます。

石膏鋳造の製作工程を詳しくご紹介します。

 

1)製品データ・図面受け取り・製作打ち合わせ

石膏鋳造法による製作の元となる、2次元図面や3次元データを受け取り。

2)プログラミング・CAD/CAM

元データ・図面より、CAD/CAMより最適化された3Dデータを作成。
仕上げ加工が必要な部位の判定、素材取り代・削り代および伸尺などを付加。

3)マスターモデルを作成 (MC切削・光造形)

作成した3Dデータより、マスターモデルを製作。
精度の確保および面粗度を確保するため、切削加工品にて製作。
※光造形など、造形品でのモデル対応も可能

 

鋳物の収縮率を考慮し、<10/1000>±<2/1000>を上乗せした寸法で制作。
※収縮率は製品の形状・寸法によって異なる

4)一次型(シリコン型)作成 モデルを転写

マスターモデルを転写し、シリコン型を製作。
※石膏鋳造法では、マスターモデルから精密な転写が可能

枠を組んだ箱の中に、液状のシリコンゴムを流し込み
※マスターモデルは外枠の中に固定(上記画像)

液状シリコンゴムに混入した空気を、真空機で脱泡。

シリコンゴム流入後は、約一昼夜で硬化します。
硬化したシリコンゴムをパーティングラインに沿って、メスで切り分け、シリコンの一次型が完成!

5)二次型(シリコン型)作成 一次型を転写

一次型(シリコン型)を母型として転写、二次型(シリコン型)を製作。

外枠を組んだ箱の中に、一次型を固定しシリコンゴムを流し込み、約一昼夜でシリコンゴムが硬化。

マスターモデルを転写した一次型を、反転した二次型(反転型)から抜き取り、二次型を主型とし、石膏の鋳型を造形。


6)石膏型を作成

※石膏型は製品の必要個数分を作成

水で溶いた石膏をシリコン型(二次型)に流し込み、1時間で石膏が硬化します。石膏鋳型を造形。

シリコン型(二次型)から石膏鋳型を取り出すと、

石膏鋳型が完成。型組立前の写真が↓

[工程4]一次型(シリコン型)と同形状で、材質違い。

7)本鋳造(テスト鋳造・型バラシ)

初回品はトライアルを行い、製品個々に鋳造条件を設定。

初回品はトライアルを行い、製品個々に鋳造条件を設定。
トライアル鋳造にて、良品が得られない場合、鋳型の改造・方案の変更を行う。

 

鋳造後は石膏鋳型を崩し、中から製品を取り出す。
細かい部分は、高圧水洗浄にて石膏を除去。


8)石膏鋳造品の仕上げ(後加工)

鋳造した製品は、湯口(ゲート)処理、バリ仕上げをして素材完成。


機械加工、アロジン処理、クロメート処理、焼付け塗装といった二次加工(仕上げ)を行います。必要に応じて熱処理・アルマイト処理・防錆処理などを行う。


※石膏鋳造法の場合、仕上げおよび二次加工に手間がかからないため、他の鋳造法に比べて工程日数を大幅に減らせるメリット有。

9)塗装・印刷(表面処理)

必要に応じて、塗装・印刷などの後処理を施す。

10)検査(測定)

三次元測定機による寸法、幾何偏差測定、倣い輪郭測定などを行う。高品質な製品と測定データを一緒に納品。安心もお届け!

 

嵌合検査、リーク試験も承っております。

 

石膏鋳造法に使用する主要設備はこちら

 

 

石膏鋳造品(アルミ鋳造品)のお問い合わせ

 

石膏鋳造により、アルミ・亜鉛合金などの精密な試作、少量生産が可能になりました。共栄デザインの真空注型および精密石膏鋳造技術を御社の試作開発にぜひご利用ください。

図面など仕様を頂ければ、最適な材料・加工方法でお見積もりをさせていただきます。

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