地球規模での環境破壊防止が要請される中で、環境に関わる大気分析、水質分析や環境基準に基づく各種測定を実施します。RoHS指令の規制6物質、REACH規則対応高懸念物質(SVHC)の分析での蛍光X線分析によるスクリーニングから精密分析まで、お客様のニーズに即した受託分析サービスを正確かつ迅速にご提供します。
また当社ではサプライヤチェーンを介して含有化学物質 (chemSHERPA書式等)を代行収集するサービスも行っております。お客様の含有化学物質情報管理をワンストップでサポートいたします。
成分分析(材料分析・組成分析)
■RoHS関連分析サービス
ヨーロッパ諸国を中心に、電子・電気機器における特定有害物質の使用制限が規制されています。
OKIエンジニアリングでは、RoHS指令で規制されているカドミウム、鉛、六価クロム、水銀、PBDE、PBB、DEHP、BBP、DBP、DIBPの10物質そのすべてに対応します。
RoHS指令対応のための既存製品の部品別評価・材料別評価から新製品(新設計品)の評価、出荷受入検査業務まで、全ておまかせください。
■REACH規則対応高懸念物質(SVHC)分析サービス
REACH規則で対象となっている化学物質は高懸念物質(SVHC)と呼ばれ、環境や人体に対し非常に高い懸念を抱かせる物質とされています。化学物質について、安全性や用途に関する情報を登録することが義務付けられており、必要に応じさらなる情報提供が要求されます。
OKIエンジニアリングでは、GC-MSやLC-MSなどによる精密分析に加え、IA-MSなどの装置により、REACH規則で定められた高懸念物質のスクリーニング分析を安価で迅速に提供いたします。
■アウトガス分析・解析
固体材料・液体材料・電子部品材料・製品・梱包材などから発生する、ガス成分などにより、製品に不具合をきたすことがあります。
OKIエンジニアリングでは、電子部品等に影響を及ぼすアウトガス(低分子シロキサン、硫黄系ガス、VOC(揮発性有機化合物)等)の分析・解析を行い、原因材料の特定だけでなく、不具合解決のご提案、暴露試験による対策効果の評価まで支援します。
■硫黄系アウトガス分析
OKIエンジニアリングでは、電子材料中に含まれる材料から発生する硫黄系ガスを高感度・高効率に分析する分析法を開発。
製品不具合の原因調査だけでなく、懸念材料の事前評価など、問題を未然に防ぐコンサルティング型の分析サービスを展開し、電子機器・電子部品の開発を支援します。
■低分子シロキサン分析(けい酸有機化合物分析)
シロキサンとは(-Si-O-Si-)nを分子骨格に持つ、けい酸有機化合物の総称で、常温・常圧で気化し、雰囲気中を浮遊する可能性があります。OKIエンジニアリングでは、電子部品等に影響を及ぼすシロキサンに関わる事象について、お客様のニーズに基づきご提案いたします。
■赤りん系不具合解析
電子部品などに使用する樹脂材料の多くは、難燃剤として赤りんを使用しています。赤りんから生成されたりん酸により電気製品内部の回路がショート・焼損する事例が増えています。
OKIエンジニアリングでは、電気製品・電子部品の赤りん系不具合解析(難燃剤判定)や断面研磨観察での詳細解析を行い、不具合発生の可能性を判定します。
■樹脂の組成解析
電子部品、塗料、材料等に含有する樹脂を解析し、不具合品もしくは故障の起因とされる異物の解析、主材料成分の解析・評価、および添加剤、複合成分を解析します。
赤外分光分析(FT-IR分析)により、固体、粉体、液体、気体など様々な形状の試料の測定ができます。
また、断面をマッピング分析をする事により積層構造物の解析、見た目では分からない化学成分の存在を把握することもできます。
■有機すず分析
有機すず化合物には、人体に悪影響を及ぼす強い毒性のあるものもあり、国内ではトリブチルすずが化学物質審査規制法の第一種特定化学物質または第二種特定化学物質環境に指定され規制されています。
OKIエンジニアリングでは、電子部品・塗料・材料に含まれる有機すず分析を行うことができます。
■フマル酸ジメチル分析
欧州へ輸出される乾燥剤、防腐剤、電子部品、有機材料などに含まれるフマル酸ジメチル(DMF)は、0.1mg/kg以上含まれるとEU内で販売禁止にるため、基準に従った測定が必要です。※欧州委員会にて決定(2009/251/EC)
OKIエンジニアリングでは、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)を使用した定量分析を実施しています。
■アゾ染料・顔料分析(特定アミン)
繊維・塗料・電子部品材料中等に含まれるアゾ基(-N=N-)が人体における酵素作用により還元切断されると、発がん性のアミン類を生成することがわかっており、国内外の法令により規制されています。
OKIエンジニアリングでは、還元分解ガスクロマトグラフ質量分析法を用いて試料を還元分解させ、生成した特定アミン類を定量分析いたします。
■ハロゲンフリー分析
ハロゲン化合物は、電子材料・樹脂材料などに広く使用されてきましたが、燃焼時に有害なガスが発生するため、ハロゲンフリー・アンチモンフリー化、法規制が強く求めれています。
OKIエンジニアリングでは、日本電子回路工業会(JPCA)、米国電子回路協会(IPC)の定義に基づき、材料中に含まれる、フッ素[F]、塩素[Cl]、臭素[Br]などのハロゲンフリー・アンチモンフリー分析・評価をご提供します。
■アルミニウム電解コンデンサ電解液中水分測定
OKIエンジニアリングでは、アルミニウム電解コンデンサ電解液中の水分量を測定。カールフィッシャ水分計で高感度に定量します。
■LED蛍光体元素分析
OKIエンジニアリングでは、LEDの分析試料から蛍光体を粉砕し採取した後、蛍光X線分析装置やICP発光分光分析装置で検出元素を正確に定量し、色度、色調の比較や社内製品比較を高精度に評価するための化学分析を実施いたします。
■異物解析
OKIエンジニアリングでは、異物の形状、大きさなどに合わせ、走査型電子顕微鏡(SEM・SEM-EDX)やフーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)などの適切な分析手法にて分析を行い、異物の観察から定性分析、原因の特定、その対処方法のご提案に至るまでの解析全てをご提供し、問題解決の支援をします。
■その他の臭素系難燃剤分析
グリーン調達共通化協議会(JIGなど)では「その他の臭素系難燃剤」というくくりで十数種類の物質が規定されています。
OKIエンジニアリングでは、通常のスクリーニング分析で蛍光X線分析装置による臭素量を測定、さらに、二次スクリーニングとしてIA-MS(イオン型質量分析装置)を用いて、特有のマススペクトルの確認と質量数から、臭素系難燃剤含有の有無とその識別を迅速に行うことができます。
■基板清浄度評価サービス
イオンクロマトグラフィ分析を行い、基板の清浄度だけでなく基板表面のイオン成分量を測定し、どのイオンによって汚染されているかなどを分析、原因を調査します。また、基板以外の水溶性イオン成分の清浄度評価も行っています。
■IPC-TM-650 2.3準拠受託試験サービス
基板材料の化学的試験、基板清浄度調査などIPC TM650 2.3準拠(IPC米国電子回路協会(Association Connecting Electronics Industries)制定)の試験受託サービスを行っています。
■シップリサイクル法 材料宣誓書作成分析
現状の船舶解撤は東南アジア系を中心に行われていますが、一部の国で死傷事故や環境汚染が頻発しており、これらの問題を解決するため、国際海事機関においてシップリサイクル条約が策定(2009年5月採択予定)されました。
OKIエンジニアリングではシップリサイクル法における材料宣誓書に記載する、有害物質の測定分析を行います。
■絶縁油中の微量PCB分析
OKIエンジニアリングでは、2010年6月に環境省から公表された「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル(第2版)に準拠した、高精度で安価なPCB定量法による分析を行っています。
■微小粒子状物質PM2.5の成分分析
OKIエンジニアリングでは、微小粒子状物質(PM2.5)の成分分析を受託します。PM2.5ガイドライン(環境省)に、調査実施が重要であると記載されている項目に対応します。
■ナノマテリアル計測・評価
ナノマテリアルは利用価値が高い反面、人体や動植物への影響が懸念されており、作業現場での安全性が問われています。
OKIエンジニアリングでは、ナノマテリアルを取り扱う事業所内のナノマテリアル濃度測定、粒子数測定、捕獲粒子の観察をし、曝露状況を調査いたします。
■空気環境分析
OKIエンジニアリングでは、各種空気環境測定および人間の鼻で感知できない二酸化硫黄(亜硫酸ガス)濃度測定を行います。現地での空気を適切な方法で採取し、分析する事で原因を突き止め、適切な解決方法をご提案いたします。
化学分析や成分分析に関するお問い合わせ
RoHS指令の規制物質、REACH規則で定められた高懸念物質(SVHC)のスクリーニング分析から精密分析まで、成分分析については、OKIエンジニアリングまでお気軽にお問い合わせください。
お見積りのご依頼や試験可否については、製品や部品の品名情報、詳しい試験や分析の条件についてお知らせいただけるとスムーズです。
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