探触子・ウェッジFQA
回答
Q. 探触子(プローブ)の基本的な役割は何ですか?
A: 超音波探傷器から送信された電気パルスを機械的な超音波パルスに変換して試験体に発信
し、試験体内部のきずや底面から反射した超音波(エコー)を再び電気信号に変換する役割
を持ちます。超音波探傷には欠くことが出来ない重要アイテムです。
Q. 垂直探触子と斜角探触子の違いは何ですか?
A:
- 垂直探触子: 試験体の表面に対して垂直に超音波を入射させます。主に板厚測定や、内部の平行なキズ(層状剥離など)の検出に適しています。
- 斜角探触子: 試験体に対して斜め方向に超音波を入射させます。溶接部など、垂直探触子では探傷しにくい場所のきずや、厚さ方向に進展しているきずの検出に広く使われます。
Q. 探触子の「周波数(MHz)」はどのように選定すればよいですか?
A: 検査対象の「分解能(検出感度)」と「浸透性(減衰)」のバランスで選びます。
- 高周波数(例: 10MHz以上): 分解能が高く微小な欠陥や薄肉材の検査に向いていますが、超音波が減衰しやすいため厚い材料には不向きです。
- 低周波数(例: 3.5MHz以下): 減衰しにくいため厚肉材や粗粒材(鋳鍛鋼など)に向いていますが、分解能は低下します。
一般的によく使われている周波数は2MHzや5MHzです(鋼材・鋳物・溶接部など)。
Q. 垂直探触子を選ぶ際の「振動子サイズ(直径)」の目安はありますか?
A: 試験体の厚さや形状、近距離音場限界の距離を考慮して選定します。
- ・小径(例: 1mm〜10mm): 狭い場所や曲面、比較的小さな欠陥の検出に向いています。
- ・大径(例: 20mm以上):減衰材・厚肉材の底面近傍の探傷や広範囲の内部きずの検出に適しています。
Q. 「シュー」または「ウェッジ」とは何ですか?その役割は何ですか?
A:探触子と試験体の間に挟む樹脂製のクサビ状の部品のことです。主な役割は以下の3点です:
- 斜角探触子の屈折角の形成: 異なる音速を利用して、試験体内に目的の角度(例: 45°、60°、70°)で超音波を斜めに入射させる。
- 垂直探触子の表面不感帯の低減: シューを介する事により送信パルスの影響を受けず表面不感帯の幅が低減する。
- 伝達効率の向上: 鋳肌などからの探傷で超音波の効率が向上する。
Q. シュー(ウェッジ)の材質にはどのようなものが使われますか?
A: 一般的には、超音波の減衰が少なく、音響特性が良いアクリルやポリエーテルイミド、ポ
リスチレン、ポリイミドなどがよく使用されます。また、KGKでは形状適合タイプのウェッ
ジ「ゲルウェッジ」も販売しています。ゲルウェッジの材質はセグメント化ポリウレタンゲ
ルです。
Q. フェーズドアレイ用のウェッジを選定する際のポイントは何ですか?
A: 使用する「素子数(エレメント数)」、「素子ピッチ(間隔)」、および探傷面の形状に
一致した専用ウェッジを選ぶ必要があります。また、セクタースキャンの角度範囲(例:
40°〜70°)を適切にカバーできるウェッジ形状かどうかも確認が必須です。多様な探傷面
への適合はゲルウェッジが向いています。
*他に特定の検査対象(溶接部、配管、ボルトなど)や材質(ステンレス鋼やチタンなど)における選定方法や、具体的なトラブルシューティングについて知りたい場合は直接お問合せください。
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