医薬品研究開発用 HAAKE Pharma Mini HME二軸スクリュー押出機

Thermo Scientific HAAKE Pharma Mini HME二軸スクリュー押出機は、少量のサンプル（5 g程度）でHME（Hot Melt Extrusion）の手法で混練ができます。固体分散体製剤の基礎研究に適した小型混練機です。

HAAKE Pharma Mini HME二軸スクリュー押出機

■HAAKE Pharma Mini HME二軸スクリュー押出機の特長

• GMP対応

• 防塵・防水性を完備（規格：IP54）

• 5 g程の少量サンプルで混練が可能

• コニカル二軸スクリューを採用した極めて高い混練能力

• データを継続的に記録（オプション: データロギング装置を使って測定データを継続的に記録可)

•  混練時間の延長（オプション）

• オプションのバイパス溝のある上部バレルを利用して材料を循環させることが可能

• 広い範囲での加工温度設定が可能（280℃まで）

• 投入材料に合わせたフィーディングシステム（マニュアルフィーディング、フォースフィーディング、リキッドフィーディング）

優れたクリーニング性

• 上下開閉式バレルなので、完全に上部および下部のバレルやスクリュー、フレームなどの混練機の構成部品を解体して洗浄（真鍮ブラシによる洗浄、含浸洗浄など）することが可能

• 細部に至るまで綿密に洗浄できるのでロット間での異物混入や、熱による劣化材料の混入などの問題を防止

• 全体的に凹凸のないフラットな設計で表面や細部のふき取りによるクリーニングが容易に可能

ユーザーフレンドリーな設計

• タッチパネルディスプレイからすべての操作が可能

• 誰もが使いこなせる直観的な操作を実現

• 作業者の安全性と作業性を考慮した設計を採用

万全の機器セキュリティ

• パスワード設定により使用ユーザーを限定

万全の装置安全性

• 装置前面に非常停止ボタンを装備

• 異常なトルクや圧力をモニタリング

省スペースでの設置

• 本体は全長58 cm・奥行37 cm・高さ34 cmのコンパクト設計

• 本体重量は62 kgと比較的軽量なので据付場所の変更も容易

スケールアップを容易で合理的なものに

• 専用のソフトウェアによって、製造プロセスにおけるAPIが受ける物理的なエネルギーを管理し、そのデータを利用することで大型のエクストルーダーへのスケールアップを確実で容易なものに（※当社エクストルーダーは、研究開発用途から量産用途までさまざまな機種をラインアップしており、開発ステージに応じた合理的なスケールアップを包括的にサポートします）

次のようなケースでお役立ていただけます

• HMEによる固体分散体製剤の研究開発

• インプラント、フィルムなど特殊な剤形の研究開発

• 固体分散体マトリックスを少量、連続的に生産したい

• 迅速かつ合理的なアプローチで混練条件の最適化を行いたい

• 高価または希少なAPIを使って、少量サンプルで新材料を開発したい

• 連続的に混練している際の混練状態を記録として残したい

• 混練中の材料にどのような変化が生じているか確認したい

• 粉末、ペレットなどさまざまな形態の材料を混練したい

• クリーニング（洗浄）にかかる手間を減らしたい

• コンタミを防止するために、エクストルーダーのバレルやスクリューの細部をきれいにクリーニングする必要がある

• アイソレーターの中で溶融混練を実施したい

• 省スペースで実験したい

ビデオ：Pharma mini を使用したインプラント製造ラインに関するビデオ

仕様

• 回転数（rpm）               10 ～ 360

• トルク（Nm）                5

• 最高温度（℃）       　  　280

• スクリュー  　　　　　 　同方向二軸コニカルスクリュータイプ

• 電源            　　　　　　230V/16A 50/60 Hz　　115 V 50/60Hz

■二軸スクリュー押出機に関するお問い合わせ

難溶性APIの溶解性改善とそれによるバイオアベイラビリティ向上に有効なHME技術に関して、当社はさまざまなノウハウを保有しております。HME技術に関心のある方、導入を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。