EQUINOX 100 X線回折装置とARL QUANT'X EDXRF 蛍光X線装置を使用したCIGS 太陽電池の研究
セレン化銅インジウムガリウム(CIGS)は、テルル化カドミウムおよびアモルファスシリコンとともに薄膜太陽電池に主に使用される3つの材料のうちの1つです。このような太陽電池は、必要な材料の量が非常に少ないため、バルク太陽電池(結晶シリコン)と比較してコスト効率が高くなります。それにも関わらず、結晶シリコンベースの太陽電池と比較して性能向上が十分ではないため、依然として電池効率が高いとは言えません。CIGS材料は、その特性を向上させるために、一般に化学置換や太陽電池層の界面の設計によって現在も重点的に研究されています。一般的なデバイス構造はガラス基板(またはポリイミドなどのフレキシブルな基板)、Mo層が裏面電極として、続いて吸収体(CIGS)、CdSとZnOのバッファー層が窓材(固有のZnO)および透明電極(ZnO:Al)で構成されています。
製品の品質と性能を確保するには、層の厚さだけでなく、化学組成と構造組成を制御することが重要です。日常的なQC/QAプロセスやさらに高度な研究をするうえで、最も簡単で便利なソリューションは、エネルギー分散型の蛍光X線分光法(XRF)およびX線回折(XRD)の両方を組み合わせることです。
当社のARL EQUINOX 100 X線回折装置は、全ての回折ピークを同時にリアルタイムで測定する独自のcurved position sensitive(CPS)検出器によって、従来の回折装置と比較して、非常に高速なデータ収集が可能です。したがって通常数分のGIXRDを使った薄膜試料の高速スクリーニングに適しています。
当ページでダウンロードできるアプリケーションノートでは太陽電池の研究開発や高機能材料の研究において、当装置の特長と活用例を紹介します。
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