事例
この事例では、UV硬化性接着剤の照射時間の違いによる影響を硬化速度とその結果として生じる熱機械特性への影響を紹介します。
測定手順についても詳しく説明します。
UV硬化接着剤は、UV光にさらされると硬化して、化学的に架橋したポリマーネットワークを構築します。
架橋密度によっては一部のポリマー鎖がこのネットワークに完全に統合されない場合があります。
したがって、硬化度、つまり接着剤の架橋ポリマー鎖の割合は、得られる機械的特性に反映されます。
ポリマー鎖は、温度が上昇するにつれて自由体積が増すため、ますます動きやすくなります。
特定の温度を超えると、ポリマー材料は硬くて柔軟性のないガラス状態から、より柔らかく柔軟性のあるゴ
ム状状態への相転移します。
このいわゆるガラス転移により機械的特性が劇的に変化するために接着剤接合部温度の上限が決まります。
そこで、UV LED光源と温度コントロールが可能なレオメーターを使用すると、硬化プロセス中の反応速度と、結果として生じるUV硬化性材料の熱機械的特性の両方を調査できます。
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