製品・技術
Thermo Scientific Energy 11(二軸スクリュー押出機)は、卓上設置できる小型ながら、電極材料の研究開発におけるさまざまな課題に対応し、研究開発の生産性を飛躍的に向上させます。
R&Dスケールでの電極スラリーの品質を向上させるだけでなく、低溶媒混錬や乾式混錬、造粒やシート状サンプルの作成などにも対応することができます。
Energy 11 二軸スクリューエクストルーダー
■ Energy 11の特長
高い混錬性能
- 従来のミキサーや溶解装置と比較してより良好な分散性、均質性のスラリーを作成可能
- 高いせん断能力により、混合溶媒の低減が可能、サンプルの乾燥、溶媒の回収に必要なエネルギー、時間を大幅削減
- 無溶媒のドライカソードミキシングにも利用可能
- 連続混錬式のため、任意の作成量でもバッチ間での品質に差のないサンプル作成
- 耐摩耗性に優れたCPM製のバレルとスクリュー
作成したスラリー状サンプルの比較、溶解装置(上)とEnergy 11(下)
多様な拡張性
- バレルをL/D 15、25、40に設定可能、最小で5gの材料から約90%のサンプルを回収(15 L/Dの場合)
- 7カ所(L/D 40の場合)の材料投入ポートと8ゾーンの温度制御(ゾーン1は15℃)
- ポートにはベント機能を付加することも可能
- ペレット、粉末、液体など、それぞれに適合したフィーディングシステムを選択可能。また、材料に合わせたフィーダー用スクリューをフレキシブルに設定可能
- ピンホールダイノズルを変更することで、径の大きさの違うサンプルの押し出しが可能
- フィーダーを3台併設可能。種類の違う材料を異なったフィーダーから投入可能
- Tダイや巻取り機を使用することで、シート(フィルム)状サンプルの作成が可能
- 材料の特性に合わせてバレルとスクリューを高品質ステンレス鋼製またはクロムモリブデン鋼製に切り替え可能
優れたクリーニング性
- 上下開閉式バレルにより完全に上部および下部のバレルやスクリュー、フレームなどの混練機の構成部品を解体して洗浄することが可能。細部に至るまできれいに洗浄できるのでロット間での異物混入や、熱による劣化材料の混入などの問題を排除
- 体的に凹凸のないフラットな設計を採用しているため表面や細部のふき取りによるクリーニングが容易
ユーザーフレンドリーな操作
- タッチパネルディスプレイと直観的なソフトウェアにより、誰もが簡単に操作可能。
- データを継続的に記録(オプション)
- データロギングソフトウエアを使って各種パラメーターを継続的に記録可能
- 省スペースでの設置
- コンパクト設計の本体は全長がわずか90 cm。
- グローブボックス(アイソレーター)の中に設置可能。グローブボックスの外で遠隔操作ができるリモートタッチパネルスクリーンを採用
万全の安全管理
- 装置前面のわかりやすい位置に非常停止ボタンを装備
- 異常なトルクや圧力を常にモニタリング
- バレルの安全カバーを外した状態ではエクストルーダー本体の駆動部が動作しない安全機構を採用
スケールアップを確実に
- 混練プロセスにおけるサンプルが受ける物理的なエネルギーを管理し、そのデータを利用することで大型のエクストルーダーへのスケールアップを確実で容易なものに(※当社エクストルーダーは、研究開発用途から量産用途までさまざまな機種をラインアップしており、開発ステージに応じた合理的なスケールアップを包括的にサポートします)
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